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【日本語メモ】三重県は近畿に含まれる?

 産経新聞には東京本社と大阪本社があり、大阪本社では、関西・近畿圏に根差した紙面づくりを心がけていますが、その作業の中でときどき気になるのは「近畿は、どこまでが近畿なのか?」ということです。

(1)近畿2府5県の留学生数を調査した。

 広辞苑によると、近畿は「近畿地方」として「京都・大阪・滋賀・兵庫・奈良・和歌山・三重の二府五県を含む区域」としています。しかし、一般感覚では近畿は2府4県、三重県は含みません。例えば、衆院選比例代表の「近畿ブロック」は2府4県。気象協会HPの「近畿地方の天気」も2府4県です。ただ、データやまとめ記事では近畿圏に三重県を含むケースも。例文は、2府5県としていますので、三重県を含んでいると解釈します。そこで「三重県を含む近畿圏」というふうに言い換えました。

(正解例)三重県を含む近畿圏の留学生数を調査した。

(2)1969年に創設されたチームは今年で50年目を迎えた。

 「~年目」「~周年」はよく混同されます。ハンドブックでは「~年目」は「起算の基準は最初の年月日を含む」。一方、「~周年」は「丸々~年。起算の年を含まない」としています。例文では「◯年目」とするなら「51年目」となるので、切りよい数字になるよう「50周年」と直しています。

(正解例)1969年に創設されたチームは今年で50周年を迎えた。

(3)デモ隊は、非暴力の姿勢を両手を挙げて示した。

 「手をあげる」はさまざまな意味があります。「手を上げる」は「ホールドアップ」や「殴る」の意味。「手を挙げる」は意見・質問を言う場合に「質問の手が挙がる」などの用例があります。「もろ手を挙げて」は「すっかり納得して」の意味。例文は物理的に「手を上方に動かし」無抵抗になったことを表すので「上げる」を使います。

(正解例)デモ隊は、非暴力の姿勢を両手を上げて示した。

(4)貧困の連鎖の元を絶つ。

 「もと」は「元」「下」「基」「本」「素」と使い分けが難しいですね。例文では、「物事の主要な部分。根幹~」(広辞苑)に該当するので「本」を使い、「本を絶つ」としています。ハンドブックでは「本(もと)」は「末の反対語、本来」と意味づけしています。「もとを正す」も「本」です。 

(正解例)貧困の連鎖の本を絶つ。

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