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【プロジェクト最前線】西武鉄道新型特急「ラビュー」 都市と自然に溶け込む球面デザイン

西武鉄道の新型特急列車「ラビュー」
西武鉄道の新型特急列車「ラビュー」

 西武鉄道が今年3月から運行を始めた新型特急「Laview(ラビュー)」は、今年のゴールデンウイークでは乗客数が前年の同時刻列車と比べ、6割増になるなど、上々の滑り出しをみせ、人気を集めている。2020年東京五輪・パラリンピックや埼玉県秩父市方面に向けた観光需要と、通勤や帰宅の際の有料着席サービスといったビジネス需要の、両方をカバーする同社の「フラッグシップトレイン」として、期待を集めている。

若手チームで車両を企画

 ラビューのプロジェクトは、12年の西武鉄道100周年のタイミングでスタートした。西武の主力特急列車「レッドアロー10000系」は新造から25年を経過。老朽化している中で、新型への切り替えが必要だった。そこで西武鉄道だけでなく、西武ホールディングスやグループ各社から、鉄道事業以外も担当する若手社員らを集めたプロジェクトチームを発足させた。通常なら車両部が新型車両の企画を決めていくが、一般の利用者と同じ目線、意見を取り入れるため、こういったチームとして議論を始めた。

 「せっかくつくるなら次の100年に向けたものにすべきだ。今までに見たことのない特急にしたい」

 メンバーの計画管理部管理課の賀田(よした)修一課長補佐は、チームの思いをこう振り返った。その中で出てきたのが、ビジネスを意識した際の都市、そして秩父への観光を意識した自然、その両方にも、柔らかく風景に溶け込む車両デザインと、くつろげるような車内空間の実現だった。それがこれまでの列車にはほとんどないラビューの丸形の車両デザインと、自宅のリビングを意識した大きな窓などのコンセプトが固まっていった。

 先頭部分の球面デザインについて、メンバーで車両部車両課の牛塚勝也主任は「球体デザインは構造上難しいと、車両メーカーから相当敬遠された」と話す。それでも形状デザインを何度もやり直し、構造や強度の面での課題をクリアさせ、曲面ガラスを特注することで、メーカーを説得できたという。また、雨や夜間に視界がぼやけたり、二重に映ったりするのではないかと、視認性についての懸念もあった。これに対し、運転席からの視認性を入念に検討するため、実寸大のモックアップサンプルをつくり、時間や環境を変えて、何度も検証し、問題がないことを確認した。牛塚主任は「そうやって、やっと、球面ガラスを使ってのデザインが決定した」と語る。

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