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【大人の遠足】神奈川・鎌倉文学館 風雅な洋館に文豪の資料ずらり

鎌倉文学館。昭和初期に建築された洋館からは重厚で独特な雰囲気が漂う=神奈川県鎌倉市長谷(太田泰撮影)
鎌倉文学館。昭和初期に建築された洋館からは重厚で独特な雰囲気が漂う=神奈川県鎌倉市長谷(太田泰撮影)
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 木漏れ日が降り注ぐ石畳の坂道を上ると、緑に囲まれた重厚な造りの洋館が見えてくる。旧前田侯爵家の別邸として昭和初期に建築された洋館は現在、神奈川県鎌倉市ゆかりの文学者らの足跡を紹介する「鎌倉文学館」として、新たな役割を担っている。

 同館副館長の小田島一弘さん(54)によると、鎌倉にゆかりのある文学者は340人以上にもなるという。例を挙げれば夏目漱石、芥川龍之介、与謝野晶子、ノーベル文学賞受賞者の川端康成や批評家の小林秀雄など、そうそうたる顔ぶれだ。

現在の館は4代目

 同館では鎌倉を愛した彼らの直筆原稿や知人に宛てた書簡、愛用品など貴重な資料の数々を間近で見ることができる。紹介される文学者や作品は、作中で描写されている季節に合わせて、展示内容を変えている。

 館は木造3階建ての洋風建築で、このうち1階と2階が展示室として公開されている。当初、明治時代に前田家が土地の所有者となった際に建てられたのは和風建築の館だったが、その後、災害などで度々、建て替えられた。現在の館は、昭和11年に建築された4代目だ。58年、館は当時の前田家当主から市に寄贈され、補修や増改築を経て、60年に鎌倉文学館に生まれ変わった。

 平成12年には国の登録有形文化財となっている。館を外観から注意深く観察すると、日本家屋特有の深い軒出しや切り妻屋根などが確認でき、調和のとれた和洋折衷の建物ということに気がつく。内装でも、ステンドグラスやマントルピースのそばに「違い棚」が配置されているなど、随所に和の要素がちりばめられている。

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