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【関西の夏】(4)電話ボックスだけじゃない 金魚づくしの奈良・大和郡山

 色鮮やかな金魚が自動販売機や電子レンジ、灯籠の中で優雅に、そして涼しげに泳ぐ。国内有数の金魚の産地として知られる奈良県大和郡山市では、訴訟沙汰になった「金魚電話ボックス」こそ撤去されたものの、遊び心たっぷりのオブジェがあちこちに展示されている。夏には金魚すくいの全国大会が開かれ、金魚のスペシャリストを育てるマイスター養成塾も。「金魚のまち」のユニークな取り組みに迫った。(藤木祥平)

金魚が泳ぐ奈良・大和郡山のユニークなオブジェ
金魚が泳ぐ奈良・大和郡山のユニークなオブジェ
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300年の歴史

 今から約2千年前。中国南部で赤く色づいた野生のフナが見つかり、これが今日の金魚の原種になったと伝わる。日本には室町時代に伝来したという。

 昭和48年に出版された「養魚講座 金魚」(緑書房)などによると、大和郡山市における金魚の歴史は享保9(1724)年、郡山藩主の柳沢吉里が甲斐(山梨県)から国替えとなった際に持ち込んだとされる。邸内で育てながら家臣に分け与え、幕末には金魚の養殖が藩士の副業に。灌漑用のため池が点在し、稚魚のエサとなるミジンコに恵まれていたことが盛んになった要因の一つだ。

 現在は約40の養殖農家があり、年間5千万匹以上を全国に出荷している。

SNS映えで人気に

 大和郡山市には金魚に親しめるスポットも数多い。近鉄郡山駅近くにある柳町商店街は「金魚電話ボックス」で一躍名をはせた。数十匹の金魚が泳ぐユニークなオブジェは「SNS映えする」と評判を呼び、観光客がこぞって詰めかける商店街の名物に。外部から著作権侵害の指摘を受け、管理する商店街側が昨年4月に撤去したが、インターネット上では「撤去しないで」と呼びかける署名活動も展開された。

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