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【ボクシング通信】新スタイルで王座奪回の村田諒太、過去の自分もKO

世界王座を奪回した村田。試合後、笑顔で取材に応じた=12日、エディオンアリーナ大阪(甘利慈撮影)
世界王座を奪回した村田。試合後、笑顔で取材に応じた=12日、エディオンアリーナ大阪(甘利慈撮影)

 下馬評を覆す完勝劇だった。12日に行われた世界ボクシング協会(WBA)ミドル級タイトルマッチで、村田諒太(帝拳)が2回TKO勝ちで王者ロブ・ブラント(米国)を破り、ベルトを奪回。昨年10月に大差の判定で敗れた難敵を寄せつけなかった。世界王座を取られた相手から直接奪い返した日本のジム所属選手は、これまで輪島功一(2度)と徳山昌守しかおらず、難しい挑戦とされてきた。快挙達成の背景には、敗戦と真っ向から向き合い、実績をリセットしてボクシングスタイルを練り直した2012年ロンドン五輪金メダリストの並々ならぬ努力があった。

 ブラントとの再戦を控え、3日に行われた村田の公開練習。「悔しい思いをしているし、ぶん殴って倒してやりたい」という言葉がどうも引っかかった。ボクサーならありがちな言い回しではあるが、読書家でもあり、頭の切れる村田はいつも慎重かつ丁寧に言葉を選ぶ。世界初挑戦となった2017年5月、アッサン・エンダム(フランス)に“疑惑の判定”で敗れた後にも、自身のフェイスブックにツーショット写真を載せ、「大切なことは、2人がベストを尽くしたこと」などと冷静につづっている。ブラントに対しては、4月の再戦発表会見でも「ふざけんなこの野郎、という気持ちがプロになって初めてある」と語っており、これほど敵意をむき出しにして大丈夫なのかと心配になった。

 だが実際は9カ月前とまったく異なる完璧な試合運びをみせ、わずか6分弱で雪辱を果たした。レフェリーが止めに入った2回終盤の猛ラッシュ時も、「上ばっかり打っちゃっている。アッパーからボディーに変え、ダメージを蓄積させよう」と仕留めきれないケースを想定する余裕すらあったという。決して感情的になってはいなかった村田がなぜ乱暴な言葉を使ったのか。快勝から一夜明けた13日の記者会見で合点がいった。

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