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「“第3新東京市”は岡山・吉備高原」のまじめな理由

開発が再開している吉備高原都市。首都機能の移転先として期待する声が上がる
開発が再開している吉備高原都市。首都機能の移転先として期待する声が上がる
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 岡山に首都移転を-。そんなユニークな呼びかけを行うフォーラムが8月10日、岡山県の吉備高原で開かれる。吉備高原が日本の“へそ”に位置するという地理的な理由もさることながら、日本列島で災害が相次ぐ中、吉備高原には活断層がなく地盤が強固なことが明らかになってきたためだ。「災害に強い町」という地質学的観点でも首都にふさわしい、というのだ。

地震波で調査「地盤が安定」

 吉備高原は中国山地と瀬戸内海の中間に位置し、兵庫、岡山、広島の各県まで連なる標高300~700メートルの山々からなる。

 近年、さまざまな研究により、吉備高原は地盤の強固さが明らかになってきている。

 平成29年に行われた日本地質学会の学術大会では、東北大教授らが、地震波を使って地球の内部構造を3次元的に解析する「地震波トモグラフィー」と呼ばれる観測手法での調査結果を発表。吉備高原のある地域は地下20キロまで固い一枚岩盤からなっており、他の地域よりも地盤が安定している可能性が高いことが分かった。

 またNPO法人「地球年代学ネットワーク」(岡山県赤磐市)のメンバーが吉備高原に位置する同市北部の川の地層を調べたところ、南北40キロにわたって3400万年前から流路が変形していないことが判明。地球年代学の研究者でもある同法人の板谷徹丸理事長は「(大陸から日本列島が分離して)日本海が開けた大変動の影響も受けず、高原の地形は安定しているようだ」と説明する。

 降ってわいたような印象もあるかもしれないが、作家の高嶋哲夫氏が、直下型地震で東京が壊滅的な被害を受け世界恐慌を招く小説「首都崩壊」(26年・幻冬舎)で、吉備高原が首都機能の移転先に選ばれることを描いており、このときにも注目を浴びていた。

東日本大震災後に移住増加

 吉備高原では実際に都市計画も動きつつある。

 もともと昭和50年から岡山県が主導する形で人工都市「吉備高原都市」を形成。周辺1900ヘクタールに3万人を居住させるプランを立てていたが、バブル崩壊後に計画は大幅に縮小された。

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