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【プールサイド】自己ベスト連発 もう一人のメダル候補は大本里佳 

 何かを変えようと、その年に上京して中大に進学。堀之内徹コーチに師事を仰いだことが転機になった。

 まず、堀之内コーチは大本の意識改革に着手した。「(最初は)素材だけで勝負をしているなという印象だった。何を考えて泳いできたのか、何を意識して練習してきたのか。単純な質問の答えが、とても日本代表を狙っている選手の考え方ではなかった」と堀之内コーチは振り返る。

 的を射ない回答をする大本に、堀之内コーチは1年間のトレーニングスケジュールの狙いや一つ一つの練習が持つ意味、国内のライバルに勝つためにはどう勝負していくのか-など、競泳に対する考え方や知識を授けていった。

 「里佳はもともと地頭がいい。いろんな話を自分なりに解釈して整理する能力を持っていたので、最初のミーティングから話を理解していた。練習を頑張るというのは、強化の目的を理解できた上で成り立つ」と堀之内コーチ。

 意図を分かった上で練習に取り組むようになると、泳ぎの質はおのずと高くなる。大本も「これをやったら強くなれるという新しい物ばかりだったから、初めの2カ月はわくわくしながらやっていた」という。男子自由形の長距離種目で活躍する竹田渉瑚(オーエンス)ら、ともに五輪を目指す仲間の存在も練習に張り合いを持たせた。

 当初、世界選手権での目標としていた2分8秒台のタイムは早々にクリアしてしまった。見据えるは「2分7秒台」でのメダル獲得だ。

 同種目には、大橋や世界記録保持者の絶対女王カティンカ・ホッスー(ハンガリー)ら強力なライバルが立ちはだかる。17年大会はホッスーが2分7秒00で優勝、大橋が2分7秒91で銀メダルだったが、大本の心はぶれない。

 「私は誰か(に勝つこと)が目標ではなくて、立てた目標に向かっていく。自分の記録に向かっていきたい」

 初めての世界選手権でも、快進撃を止めるつもりはない。(運動部 川峯千尋)

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