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【通崎好みつれづれ】京都 名喫茶店の名店長

 イノダの社員は、必ず1日1杯のコーヒーを試飲する。何か気付いたことがあればすぐに指摘することが義務づけられている。これを続けているうちに、ドリップのネルの状態までわかるようになった。

 現在は、店長の印である黒服を着てきりっとした表情で店に立つ。お客さんに「会いに来たわ」と言われるのがうれしく、励みになる。もちろん社員一人一人とのコミュニケーションも心がける。

 コーヒーに興味のなかったソフトボール少女が、京都の名喫茶店の顔として活躍する。もちろん、持って生まれた資質もあるのだろうが、イノダコーヒは確実に一人の人を育てている。植坂さんの話を聞いていて、京都喫茶文化の奥行きを見るような気がした。(通崎睦美 木琴奏者)

 つうざき・むつみ 昭和42年、京都市生まれ。京都市立芸術大学大学院修了。マリンバとさまざまな楽器、オーケストラとの共演など多様な形態で演奏活動を行う一方、米国でも活躍した木琴奏者、平岡養一との縁をきっかけに木琴の復権に力を注いでいる。執筆活動も手掛け、『木琴デイズ 平岡養一「天衣無縫の音楽人生」』で第36回サントリー学芸賞(社会・風俗部門)と第24回吉田秀和賞をダブル受賞。アンティーク着物コレクターとしても知られる。

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