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「映画の灯」を絶やさない 歴史にじむ上田映劇躍進中

開館当時には歌舞伎の興業などが行われていたため、今でも舞台の名残を見て取れる。観客席に少しせり出していて、スクリーンは舞台の奥にセットされている
開館当時には歌舞伎の興業などが行われていたため、今でも舞台の名残を見て取れる。観客席に少しせり出していて、スクリーンは舞台の奥にセットされている
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 平成29年に定期上映を復活させた「上田映劇」(長野県上田市)の観客数が順調に伸びている。こだわり抜いて選んだ上映作品の魅力はもとより、100年以上の歴史からにじむ往時の造りや内装が受けているようだ。映劇スタッフらによる広報紙の配布といった活動も功を奏している。「映画の灯」を上田で二度と絶えさせない-。映画に魅せられた地元の熱は、冷める気配がまったくない。(松本浩史)

有志で上映復活

 映劇は大正6年、上田劇場として現在の場所に開館し、歌舞伎の興業なども行われていた。その後、上田映画劇場(上田映劇)と改称し、昭和30~40年代には長蛇の列ができるほどの盛況ぶりだったという。

 しかし、ビデオやDVDの普及で客足は遠のき、市内にシネマコンプレックスが開業したこともあり、平成23年に定期上映が終了し事実上、休館に。それ以降、イベントホールなどとして利用されていた。

 映劇で定期上映を復活させたい-。思いを募らせた30~40歳代の約5人の有志が28年に組織を立ち上げ、開館100周年の29年には復活にこぎ着けた。今では映劇を運営するNPO法人に衣替えし、メンバーも約15人に増えた。

 熱意が奏功し、観客数ははかばかしい結果につながっている。映劇の長岡俊平支配人によると、29年度の観客数は約4500人。30年度には倍以上の約9900人に上ったという。長岡さんは「今年度の観客数は30年度を上回るのは確実」と手応えを感じている。

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