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山形の豪農住宅が重文に 急遽一般公開

 県教育委員会文化財振興担当の安藤紀子主査は「豪農屋敷の一連の建物がすべて残っている点が価値が高い」と指摘する。

 意匠を凝らした大規模住宅を“完成”させた14代九左衛門について、前当主の16代目、柏倉桂子さん(78)は「豪農である上に銀行(羽前長崎銀行)も経営していた」と話す。

 この財力を生かし、前蔵や仏間をはじめ当時の技を駆使して建築したという。桂子さんは「京都にまで大工職人を連れていき、寺院建築を見せて、高度な技術や意匠を勉強させた。そして今の旧柏倉家住宅を完成させた」。財力に加え審美眼も兼ね備えていたようだ。

 また、桂子さんが平成29年に土地・建物を中山町に寄付するまで、電気・ガスを引くといった最低限の改築以外していなかった。水は屋敷裏手の湧き水を使っていたという。こうしたことが、住宅を往時のまま維持できたことにつながった。

 このため、屋敷には多くの建築学者や大工、職人が訪ねてきては、かつての建築技法や職人技を学んでいたという。また、建築史家の伊藤ていじ(1922~2010)も訪ねてきて「旧柏倉家住宅は、国の重要文化財指定を受けるのに十分な建築物だ」と語っていた。

 こうしたことから、桂子さんも旧柏倉家住宅の文化財としての価値を十分に知り、大切に保存してきたのだという。

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