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【医学部受験の現場から(5)】学びながら「社会の中の自分」を考える 河合塾・山口和彦

学びながら、「社会の中の自分」を考えていくことも大切だ(写真は大阪府東大阪市の近畿大学)
学びながら、「社会の中の自分」を考えていくことも大切だ(写真は大阪府東大阪市の近畿大学)

 予備校で長年仕事をしていると、大学に合格することが「立派な社会人予備軍」になることだと考える人によく会う。「大学合格」があまりにも過分の保証を持たされていると感じるものだ。

 諸外国のように、社会で生き抜く力を身につけることを求められ、大学入学後も常に試験漬けでレベルを試されれば、知識だけではなく社会での活躍の意識も高くなるだろうが、日本的教育の中では学生時代に自分の社会でのあり方を考える機会は少ないだろう。

 私は仕事柄、高校で講演する機会が多いが、日本的教育の中での役割上、入試の仕組みや入学時の難度解説が中心だ。その上で、より現実味のある内容にするために受験生のエピソードを交えることにしているが、最近はもっと根本的な話に生徒たちの反応がいいことに気づいた。

 高校から見たらおせっかいに思われはしないかと、これまでは控えていたが、そこそこの年齢の見てくれだから多少は許されるだろうと勝手に考え、近ごろは「何のために学習するのか」「誰のために学習するのか」を高校生に考えてもらうコンテンツを少し入れるようにしている。

 講演後にアンケートをとって生徒らの感想を読むが、かなり多くの生徒が「将来の自分の社会での役割を考えたことがほとんどなかったが、講演で考えるようになった」と記入しており、日本の高校生が「社会の中の自分」を根本的に捉えられないままでいることが分かる。

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