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【新大人の遠足】群馬・草津温泉  時間湯の「湯長」廃止に戸惑いの声

源泉の温度を調整する鈴木湯長
源泉の温度を調整する鈴木湯長
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 若い女性グループやカップル、外国人などの観光客でにぎわう草津温泉(群馬県草津町)。ここで江戸末期から伝わる独自の入浴法「時間湯」(じかんゆ)が公衆浴場「地蔵の湯」と「千代の湯」で、560円で体験できる。

湯治客の駆け込み寺

 「湯長」(ゆちょう)と呼ばれる指導役の号令に従い、3分間の入浴を1日に3~4回、指定された時間帯に入浴。現代医学で完治が難しい病気に悩む患者から「駆け込み寺」と感謝されてきた。

 しかし、浴場の指定管理者の草津観光公社職員が務める湯長が湯治客の健康状態などを把握するために行う「問診」が医師法に違反する可能性があるとして、町は5月、令和2(2020)年度から湯長制度を廃止する方針を決定。時間湯の存続が危ぶまれ、湯治客の間では戸惑いの声が広がっている。

 実際に体験しようと、草津温泉のシンボル「湯畑」の滝口から少し下った所にある「千代の湯」を訪ねた。

 受付を済ませ、浴室へ。温泉の温度調節と準備運動を兼ねて、草津温泉の民謡「草津節」を歌いながら湯もみをする。簡単そうだが、湯の表面をかき回すだけでも難しい。足と頭に手桶(ておけ)で湯を20~30杯かけ、45度の高温の湯に体をなじませる。

 「そろって3分!」。湯長の鈴木恵美さん(32)の号令に「おー!」と大声で応じ、白濁した湯にゆっくりと入り、あごまでつかる。不思議と熱さは感じない。腹式呼吸をしていると、温泉の成分が体に染みわたっていくようだ。

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