PR

ニュース プレミアム

【ECO最前線】TOTO みんなが使うトイレを考えよう、小中生向けに環境授業

山梨県北杜市立白州小学校で行われた遠隔授業(TOTO提供)
山梨県北杜市立白州小学校で行われた遠隔授業(TOTO提供)

 TOTOは、小中学生向けの「環境教育」に取り組んでいる。衛生陶器をはじめ広く水まわり機器を提供する企業の取り組みとして平成21年にスタートし、社員が学校に出向き水資源や節水の大切さを伝える出張授業などを通じ、次代を担う子供の環境意識を育んできた。

 現在、力を入れているのは、デパートや公共施設などにあるパブリック(公共)トイレを新たにテーマに据えた出張授業と、離島、過疎地など遠隔地向け授業だ。経営企画本部ESG推進部環境商品推進グループ担当課長の萩原卓人氏は「現場の先生方の意見を反映したプログラムが評価されている」と手応えを感じつつ、10年間の活動を踏まえた新たな切り口で環境教育の拡充に臨む。

 --環境教育のきっかけは

 「21年から自社主催の環境イベント向けに、コンテンツや実験道具などを手がけてきた。ただ、『この内容で本当に子供のためになっているか』『TOTOがどんな会社か十分に伝わっているか』といった疑問が社内で持ち上がり、これまでと違った環境教育のプログラムが必要との判断に至った」

 「当時は環境教育への学校側からの要望も増え、企業としては教育に対する支援が企業の社会的責任(CSR)、ひいては『未来のTOTOファン』作りにもつながるとして、25年に新プログラムの開発に着手した」

 --重視したのは

 「自社視点から社会視点・顧客視点に切り替え、特に教育の現場の役に立ち、学校の正式授業にふさわしい内容にしようと方向づけた。さらに、TOTOの製品は子供にも身近な存在であり、教育の現場でも受け入れやすく、当社ならではの強みを生かした内容に、と検討を重ねた。完成したプログラム『けんこうなくらしと水とのかかわり』は、小学4年生社会の学習指導要領準拠の教材に利用でき、これを機に出張授業に着手した。その後、対象学年を拡大してほしいとの要望もあり、27~29年に小4用、小5用、中学生用とプログラムを3バリエーションに拡大した。出張授業などにはこの5年間で計60回、延べ2500人が参加した」

 --現在、注力しているのは

 「新たに小学5、6年の高学年向けにパブリックトイレをテーマに据えた出張授業に取り組んでいる。次世代教育の一環として『みんなにやさしいパブリックトイレを考えよう!』のタイトルで、文化や身体的特徴の異なるさまざまな人が使いやすいパブリックトイレを考え、子供たちの多様性への理解とユニバーサルへの関心を深めてもらおうと企画した。家と外のトイレの違いを“入り口”に、パブリックトイレが大量の水を使うことから節水への取り組みや、多機能トイレの紹介も盛り込んだ」

 「当社は30年4月に『TOTOグローバル環境ビジョン』を改訂し、従来の水資源の保全に加え、新たに取り組むテーマとして『きれいと快適』を設けた。パブリックトイレの出張授業はこれに相通じる。2020年開催の東京五輪・パラリンピックには、海外から多くの人が日本を訪れる。出張授業ではパブリックトイレで外国人が使いやすい工夫がどう施されているかなども学べ、東京2020参画プログラムに認証された」

 --今後の展開は

 「パブリックトイレの出張授業と並んで、今年からテレビ会議による遠隔授業にも着手した。出張授業は本社がある北九州市と首都圏に限られ、企業が目を向けていない遠隔地からの要望もあり、遠隔地で対応できる仕組みを整えた。出張授業は今年度、45回程度、約1500人の参加を計画している」(経済本部 鈴木伸男)

はぎわら・たくと 立教大社会学部卒。平成9年東陶機器(現TOTO)入社。リテール販売本部、マーケティング本部などを経て、24年から現職。東京都出身。54歳。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ