PR

ニュース プレミアム

クレーム逆手の「神対応」 老舗の加島屋、菊水酒造

加島屋の看板商品の「さけ茶漬け」。ご飯との相性が抜群だ(加島屋提供)
加島屋の看板商品の「さけ茶漬け」。ご飯との相性が抜群だ(加島屋提供)
その他の写真を見る(1/4枚)

 今年もお中元商戦が始まった。ご進物が売り上げの大半を占める海産物加工・販売会社「加島屋」(新潟市)は、顧客のクレームや要望からヒット商品を生み出してきた老舗。同じく老舗の酒造会社「菊水酒造」(新潟県新発田市)も数々のクレームに真摯(しんし)に応じて商品を磨き上げてきた。食が豊かで人がおおらかな新潟の人情味あふれる“神対応”は、お中元を渡すときのいい土産話になるだろう。(池田証志)

初めから一口大に

 およそ40~50年前の話だ。「筋子(すじこ)が悪くなっている」。横浜の主婦から加島屋にクレームが届いた。当時社長だった加島長作氏が電車で4時間かけて駆けつけると、どうやら食べ慣れない主婦が筋子を包丁で一口大に切ってから食べようとしたらしい。

 古くからサケ漁をしていた新潟では、筋子はサケの卵一粒一粒が潰れないように手でちぎって食べる。包丁で切ると、卵が潰れて中身がドロドロと溶け出してしまう。それが悪くなったように見えたようだった。

 このクレームを踏まえ、長作氏は「初めから一口大にして売ったらどうか」と提案し、新商品開発に着手した。卵を潰さないように離す技術を開発し、昭和50年代に「一口筋子」として瓶詰を売り出したところ、「食べやすい」と人気に。いまでも定番商品として位置付けられている。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ