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【経済インサイド】シャインマスカットの苗木、中韓へ無断持ち出し 和牛は精液をフェリーで

 中国、韓国では、日本で販売してから4年(果物は6年)以内に現地の政府に登録しなければ販売権は認められないため、シャインマスカット、イチゴは登録手続きをしていなかった。

 すでにイチゴは、韓国で勝手に交配され、生産されている。日本に逆輸入されたこともあり、農水省は5年間で生産者らが受けた損失は推計で最大220億円と算出している。

 農水省は、こうした事態を防ぐため、海外での品種登録を支援する事業を強化する。出願費用の半額以上を負担したり、弁護士への相談、助言を数年前からサポートしたりしている。

 これに加え、現在、種苗法で、果物の苗木の持ち出しを禁止できるよう法改正ができるかなどを検討しており、今後の海外流出防止に向けて品種保護を進めていきたい考え。種苗流通の監視や種苗法における侵害の立証の適正化なども、海外流出防止に向けた検討会で議論されている。

 また最近、和牛の受精卵と精液が不正に中国に持ち出される事件も発覚した。持ち出された受精卵などは凍結保存容器に入れられ、フェリーで運ばれる手口で、税関をすり抜けた。

 大阪府警は、流出元とみられる徳島県の牧場経営者らを家畜伝染病予防法違反などの疑いで摘発した。

 農林水産省は、和牛の遺伝資源を保護する方法を検討してきたが、国際的なルールが存在しないなど規制は困難で、受精卵などの輸出を規制する条件は定められていない。吉川貴盛農水相は「法改正も視野に検討したい」としている。(経済本部 飯田耕司)

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