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【ダニーの棋食徒然】パフェの構造と対局者の思考

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 去る5月26日、イベント「パフェ×将棋 IN OSAKA2019」に出演する機会をいただいた。先年の東京での開催に引き続き、パフェ評論家の斧屋さんによるパフェの大盤を使った構造解説や、発起人でありコーディネーターを務める妹弟子の山口絵美菜女流1級とのディスカッション、そしてパフェの実食を楽しみながらのイベントとなった。

 パフェと将棋のコラボは異色だが、こうした分野を超えた試みによって新しい可能性が生まれていく。その際に大切な挑戦精神を、本業である将棋においても忘れないようにしたい。

 さて、このイベントの後に、斧屋さんが昨年出版された著書「パフェ本~Parfait-Bon~」(小学館)を拝読させていただくこととなった。一読して驚いたのは、その内容の斬新さである。

 単にパフェを食べる対象としてのみ捉えるのではなく、パフェ職人や開発担当者が何を目指しているのかを踏まえた上で、そのパフェがどのようにしてでき上がったのか、その構造自体を問題として捉えている。

 こうした問題の設定によって、本作は単にパフェを美味しくいただくガイドブックとしてのみならず、パフェの作り手の思考を解き明かし、言語化するという試みに成功している。後世にパフェ文化を伝える一冊になるのではないだろうか。

 将棋においても、単に一局の将棋を鑑賞するだけでなく、指し手の意図を考えることは非常に重要である。戦法には流行り廃りがあるとはいえ、対局者の思考は何年経ったとしても通用する。形のみならず、そうした思考を引き継いでいくことによって、文化は継承されていくこととなるのだろう。 (将棋棋士 糸谷哲郎八段)

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