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【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】勝負の1週間、高山はレギュラーを奪えるか

 走者が飛び出した理由をあえて「サインプレーだったので」と明らかにする必要はどこにもありません。これまでの阪神監督取材の経験から言うなら、試合後の取材ではあえてノーコメントにするか、なにか奥歯にモノが挟まった感じで終わるのが“阪神の常識”だったはずですね。

 遠い昔、こんなこともありました。試合の中盤、好投を続ける先発投手の打席で追加点を奪えるチャンスが到来。当時の監督は投手に代打を起用しましたが、チャンスは潰れました。その後にリリーフ投手が打たれて逆転負けを喫したのです。当然ながら試合後、報道陣に継投策を突かれたその監督は「私は代えるつもりはありまへんでした。そら当然でんがな。そやけど○○(投手名)が“足がつった”言うてきたんですわ。そらしょうがおまへんがな」と説明したのです。

 ところが、その先発投手は何事もなかったかのように帰りのバスに向かい、「足!? 大丈夫ですけど…」と囲んできた報道陣に“何事!?”という表情で答えていました。ウソ八百はすぐにバレるのです。

 そんな取材経験もある私からすれば、敗戦のポイントになったサインを自ら公表し、選手に責任を押しつけなかった矢野監督の態度、腹の据わり方にある意味、感動を覚えました。こうした態度はコーチや選手たちがみんな見ています。「この監督なら…」と意気に感じるはずです。

非常に大事な戦い、勝負の1週間

 矢野采配、選手起用について阪神球団が「合格点だ。前監督とはまったく違う。よくやっているよ」と評価していることは、このコラムでも書きましたね。そうした手腕プラス試合の責任を全てかぶる覚悟を示したロッテ戦のダブルプレー&試合後の対応…。阪神が戦前の予想を覆してV戦線に残っている原因ともいえるでしょうね。

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