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【メディア会見録】5月(下)「放送界の変革の時期と重なった」

TBS社屋 
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 5月に行われたテレビ・ラジオ各局の会見では、TBSテレビの社長が元号が令和となったことに絡み、「放送界の変革の時期と重なった」と新時代に挑む決意を語った。

「TBSらしい働き方を推進」

 【TBS会見、5月29日午後3時~】

 《TBSテレビの佐々木卓社長が元号が令和になったことへの所感を述べた》

 佐々木社長「平成から令和への時期と、われわれ放送界の変革の時期と重なったと思っている。例えば5G(高速大容量の第5世代移動通信方式)をどうしていくのか、GAFA(ガーファ=グーグルやアップルなど米巨大IT企業)と呼ばれる巨大な海外勢力とどう向き合うのか、コンテンツを評価するビジネスの新しい指標をどう考えていくのか、やるべきことがいっぱいある。ただ、本来のわれわれの仕事であるコンテンツをしっかり作っていくんだということは第一。もう一つは、新しいライフスタイル、新しいワークスタイルを築いていきたい。ますます女性社員が増え、毎年半分ぐらいの新入社員が女性。この令和の時代には大いに女性が活躍し、マスコミが男の職場であるとか、3Kであるとかいうイメージを払拭していきたい。このほど、TBSらしい働き方を推進しようと『T-work』と名付けて積極的に取り組んでいこうと思っている。これまで保育園を作った。これは多分、放送局では一番早かったと思うが、保育園の設置に加え、新たにテレワークも導入する。まず育児、介護、病気治療をしている社員にトライアルで実施している。今年の秋からは本格的に実施していきたい。来年の東京オリンピック・パラリンピックの開催に合わせて対象を一般社員に拡大したい。『T-work』というと抽象的だが、TBSらしい働き方の『T』であり、タイムマネジメントの意味でもあり、もちろんテレワークの『T』でもある」

 《TBSラジオの三村孝成社長も令和時代への意気込みを語った》

 三村社長「昭和に花開いたラジオだが、平成はメディアの多様化、ニーズの多様化などラジオにとっては逆風が吹き、退却戦を余儀なくされた。しかし、その裏で業界が一致団結して(全国の民放ラジオ局の放送を聞くことができる)『radiko(ラジコ)』を作り出し、普及させ、デジタルメディアとしての要件を全て満たすメディアへと生まれ変わった。オールドメディアの代表格だったラジオは今、自信を持ってニューメディアといえるのではないか。令和元年をニューラジオ元年と位置づけ、ラジオメディアとTBSラジオのプレゼンスアップに努めていきたい」

「新規リスナーも増加している」

 【ラジオNIKKEI会見、5月30日午後1時~】

 《株式市況、競馬実況中継、医療関係者向け情報を編成の柱としてきたが、インターネットを使ってラジオが聴ける「radiko(ラジコ)」の浸透によって、視聴者層に変化が現れてきていることについて、井元成吾社長が説明した》

 井元社長「短波放送という特性上、季節、地域によっては聞きづらいこともあったと思う。ラジコがメジャーになったことで聞きやすい環境が整い、新規のリスナーも増加している。今後は一般番組も充実させていきたい」

 《同社ではほかにも、AIスピーカー、Paravi、YouTubeなどの配信プラットホームにも番組を配信している。阿部直樹取締役が今後の方向性について語った》

 阿部取締役「短波放送だからこそ、千葉と北海道の限られた送信所で全国に放送を届けられている。AM、FM放送に転向すれば設備投資などコストがかかる。音声コンテンツを増やしていく体制を整えるほうがよいだろう」

 井元社長「ただし、インターネット一本でやっていくことは考えていない。放送免許は捨てず、免許を守りながらやっていく」

「コンテンツの価値を最大化」

 【テレビ東京会見、5月30日午後3時~】

 《テレビ東京ホールディングス(HD)は5月14日、6月25日付で「コンテンツ戦略局」を「コンテンツ統括局」に改組すると発表した。HDの社長も兼務する小孫茂社長が狙いを語った》

 小孫社長「地上波、BS波、ネット配信の一体運用をできる範囲で進めると説明してきた。去年その実効をあげたが、かなり色んな形でのチャレンジに目鼻がついたので、テレビ東京のコンテンツ一つ一つの価値の最大化に必ず役立つと確信した。HDに全てのコンテンツ、地上波からネット配信まで、これにはイベントまで含むが、どういう形で皆さんにごらん頂けば、あるいは参加していただけば価値が最大化するかということを常に検討する頭脳部隊を置くことを新たな施策とした。いろいろなデータを突き合わせ、現場の制作者の意図までくみ上げた上で、地上波からいくのか、ネット配信からいくのか、地上とBSのサイマル(同時並行放送)でごらんいただくのか、あるいは先行してイベントを始めるのかというところまで横断的に日常的に決めてコンテンツを届ける形になる。イベントまで含めてどういう順番で皆さんに見ていただくか、参加していただくかということを色んな形で工夫しながらやっていくテレビ局に変身する第一歩と考える」

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