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宮内庁の心溶かした“純水”な思い 仁徳天皇陵…世界遺産化に秘話

世界文化遺産への登録が勧告された「百舌鳥・古市古墳群」の仁徳天皇陵古墳(大山古墳)=堺市
世界文化遺産への登録が勧告された「百舌鳥・古市古墳群」の仁徳天皇陵古墳(大山古墳)=堺市
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 国際教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関イコモスによる勧告で世界文化遺産への登録がほぼ確実になった百舌鳥(もず)・古市古墳群。平成19年、現在の堺市世界文化遺産推進室の初代室長に就任し、道なきところに道を敷いた藤木博則さん(67)が心を砕いたのは、仁徳天皇陵古墳(大山古墳、同市堺区)などの陵墓を所管する宮内庁との折衝だった。藤木さんが「不思議な縁もあった」と振り返る世界遺産登録勧告の秘話とは-。(古野英明)

初代室長に就任

 藤木さんが世界遺産関係の仕事に関わるようになったのは15年ごろ。当時の木原敬介市長から「仁徳陵を何とか世界遺産にできないか」と仁徳陵の調査研究を命じられたのがきっかけだ。当時はまだ「世界遺産」を前面に出すわけにはいかず、“極秘プロジェクト”的な案件だった。

 「検討した結果、現状では難しいということになった」と藤木さん。「ただ、『できません』とはいえないので、仁徳陵だけでなく堺全体を歴史文化都市として構築、その結果として世界遺産に結びつけば-という方向性を打ち出した」という。

 その後、外郭団体への出向などを経て19年4月、現在の世界文化遺産推進室の前身、歴史文化都市推進室の室長に就任。以降は有識者会議の設置、シンポジウム開催、地元住民らとの協力態勢の構築など「基礎づくり」に東奔西走した。

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