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【国際情勢分析】記録されなかった吉田・トルーマン会談から68年 ここまで発展した日米関係

5月26日、東京・六本木の炉端焼き店で話し込む安倍晋三首相(右から2番目)とトランプ米大統領(同3番目)(AP)
5月26日、東京・六本木の炉端焼き店で話し込む安倍晋三首相(右から2番目)とトランプ米大統領(同3番目)(AP)
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 令和初の国賓としてトランプ米大統領が5月25~28日に訪日した。事前に「歴史的」と歓迎の意を示した安倍晋三首相の言葉を受けて、産経新聞では、先の大戦での敗戦を踏まえて日本が強化してきた対米関係の歴史を振り返る記事を掲載することに。担当した記者が頭を悩ますことになったのは、当初、調べればすぐに分かるだろうと思った「初の日米首脳会談はいつ?」という疑問への答えだった。

 問題は、初の首脳会談と見込んだ1951年9月4~8日のサンフランシスコ講和会議の際、当時の吉田茂首相が、トルーマン大統領に会うことすらできなかった-とする週刊誌の記事が出てきたことだ。

 このとき会っていなければ、54年の吉田首相とアイゼンハワー大統領が初の首脳会談となる。

■幻の首脳会談

 しかし、日本が国際社会に復帰するための講和条約の草案を用意し、世界52カ国の代表団を集めた主宰国のトルーマン大統領が、日本全権の吉田首相に会わないということがあるだろうか?

 2人が会ったことを示す記録はないかと、政策研究大学院大学の田中明彦学長らが公開するデータベース『世界と日本』の「日米首脳会談関連資料集」や、大統領図書館のホームページを探したが、決定的な資料が見つからない。

 締め切りが迫る中、音をあげて、専門家に電話で尋ねた。50年代の日米関係史を研究する実証史家の間では、講話会議の際に2人が会ったことは当時の関係者の証言などから間違いないが、よほど内容に乏しかったのか、2人が会ったことを示す決定的な記録はない-ということだった。その上で、「2人が会ったのは講和条約の調印前。その時点で日本の主権は回復しておらず、『首脳会談』には当たらない」と忠告してくださった。

 幻の首脳会談を、記事では「交流」と表現することになった。戦争に負け、独立国でなくなることの悲哀を感じた。

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