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裁判員10年 裁判官インタビュー(19)「守秘義務の範囲、具体的に説明」千葉地裁木更津支部・藤村香織裁判官(29) 12件担当

千葉地裁木更津支部の藤村香織裁判官=3月27日、広島市(滝口亜希撮影)
千葉地裁木更津支部の藤村香織裁判官=3月27日、広島市(滝口亜希撮影)
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(聞き手・滝口亜希、件数は担当した1審裁判員裁判の数)

 --裁判員制度が21日で施行から10年を迎えました。制度の施行によって、刑事裁判全体に変化はあったと感じますか。変化したとすればどのような点でしょうか。また、裁判官の仕事に変化はありましたか

 「私は、裁判官になって4年目を迎えたところです。裁判員裁判の導入時は19歳で、大学の法学部で法律の勉強を始めようとしていた年齢でした。過去の裁判例などを見ると、変化はあったと思います。一番の変化は、裁判員の方にできるだけ評議していただきやすくするために、量刑の考え方や制度をより詳しく言葉で説明する機会が増えたことです。なぜこういった刑が決まっているのか、刑務所はどんなところか、執行猶予って何だろう、ということを説明する機会が非常に増えました。それを準備するにあたっては、刑の考え方や制度の本質・趣旨に立ち返って検討する機会が増えたので、より説得的に物事を考えようとする癖がついたのかなと感じます」

 --裁判員の方からもそういった質問は出されますか

 「頻繁にいろいろなことを聞かれます。ニュースで聞いてもスルーしてしまうようなことであっても、いざ刑を決めるとなると、これってなんだろうという疑問がわき出てくるんだと思うんです。『懲役刑って何ですか』『よく仮釈放って聞くけれど、どういうものなのか』などですね。裁判官としても、裁判員裁判でない事件も含めて、刑を決めた理由を説明するときに、より簡潔に、より説得的に書こうという意識は高まっていると思います」

 --裁判員裁判自体に変化はあったと感じますか

 「私が経験していない時期も含めて、導入当初からを振り返ると、そのつど課題に対処していくために変化はあったなと感じています。たとえば、刺激的な遺体の写真です。実際に負担に感じられた裁判員の方がいたからこそ、いろいろ実際にご負担になられて精神的に病んでしまわれた方がいたからこそ、非常に配慮をするようになりました」

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