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【アメリカを読む】中国の「切り離し」に向かうトランプ政権

2017年11月、北京でのイベントに登壇したトランプ米大統領(左)と中国の習近平国家主席(ロイター)
2017年11月、北京でのイベントに登壇したトランプ米大統領(左)と中国の習近平国家主席(ロイター)
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 トランプ米政権が矢継ぎ早に、中国に対する制裁関税の強化や、中国ハイテク企業の封じ込め策に踏み切った。5月上旬に貿易協議が決裂したことで、米政権が中国を国際経済から切り離す「デカップリング(分離)」に本格的に動き出したのだ。世界経済が米中2陣営に分離される「経済冷戦」時代の到来が現実味を帯びてきた。(ワシントン支局 塩原永久)

 「世界経済に『鉄のカーテン』が出現する。主戦場はハイテクだ」

 米中経済関係のキーマン、ポールソン元米財務長官は5月上旬、米テレビ番組でそう語り、米ソ冷戦の時代に世界の分断を象徴する概念として人口に膾炙した「鉄のカーテン」が、米中間に築かれると予言した。

 昨年12月の米中首脳会談後、中国による知的財産の保護策や、外国企業に技術移転を強要する政策の是正を話し合う貿易協議が本格化した。米中両政府の会合は11回を数え、合意は間近とみられていたが、トランプ米大統領が5月5日、対中制裁関税の強化を突然、ツイッターで発表。中国からの輸入品2000億ドル(約22兆円)分に課した追加関税の税率を10%から25%に引き上げ、さらに3000億ドル分に課税する準備もはじめた。

 米政府は「中国が約束済みの合意をほごにし、再交渉しようとした」(閣僚)ための措置だと説明している。米メディアによると、トランプ氏による5日のツイッター発言の直前、中国が米政府に合意文書の草案を送付。草案は合意の重要部分が「ほとんど削除されていた」として、中国の改革姿勢の後退が「米大統領の怒りを買った」と伝えている。

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