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裁判員10年 裁判官インタビュー(16)「裁判員との握手、新鮮」福岡高裁・鬼沢友直裁判官(60) 約60件担当

福岡高裁の鬼沢友直裁判官=4月25日、福岡市(滝口亜希撮影)
福岡高裁の鬼沢友直裁判官=4月25日、福岡市(滝口亜希撮影)
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(聞き手・滝口亜希、件数は担当した1審裁判員裁判の数)

 --裁判員制度が21日で施行から10年を迎えました。制度の施行によって、刑事裁判全体に変化はあったと感じますか。変化したとすればどのような点でしょうか。また、裁判官の仕事に変化はありましたか 

 「刑事裁判自体に劇的な変化があったことは間違いありません。刑事裁判が分かりやすく、始まったら終わりが見えるような裁判になったなという感じがしますね。昔は月1回か2回の開廷日を延々と、1年も2年も3年も繰り返していて、忘れた頃に判決が出るような感じだったんだけれども、裁判員裁判は、始まると3日とか1週間とか10日あたりで、たいていの事件は決着がつきます。そういう意味では非常に裁判自体が分かりやすくてスピーディーになったなと感じています」

 --それはプラスの変化として受け止めていらっしゃいますか

 「これは本当に素晴らしい変化だと思いますね。裁判員裁判が始まるまでは、法廷で傍聴していても何をやっているか分からない状態でしたよね。やっぱり、一般の方に分かってもらうように、当事者が説得しなくちゃいけない、説明しなくちゃいけない、っていうパフォーマンスが日本の刑事裁判の法廷に加わったのは、本当に素晴らしいことだと思いますね。大昔にアメリカに留学していて、陪審裁判を見ていましたけれども、裁判員裁判が始まった後、東京地裁で初めて裁判員裁判を傍聴した時は『日本の刑事裁判もここまでになったのか』と、すごくうれしかったですね」

 「平成16年に裁判員法が成立した後、僕は17年に最高裁刑事局というところに行き、そこで裁判員の選任手続きをどうするのかという制度設計に絡んで、選任手続きの規則を作るお手伝いをしました。その後、東京高裁で2年裁判をし、裁判員裁判が始まった翌年(22年)の1月から、東京地裁で実際に裁判長をやることになりました。裁判長になる前に、前任の裁判長の裁判を見させてもらったんです」

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