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五輪の成功を音楽で メダリストも涙したコンサート

オリンピアンとともに音楽と映像で五輪の感動を追体験できる「オリンピックコンサート」のナビゲーターを8年続けて務める俳優の藤本隆宏さん(右)とJOCスポーツ賞を受けるスポーツ解説者の宮下純一さん。ともにオリンピアン(石井健撮影)
オリンピアンとともに音楽と映像で五輪の感動を追体験できる「オリンピックコンサート」のナビゲーターを8年続けて務める俳優の藤本隆宏さん(右)とJOCスポーツ賞を受けるスポーツ解説者の宮下純一さん。ともにオリンピアン(石井健撮影)
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 開会まで1年余に迫った東京五輪を盛り上げようと6月、公益財団法人オリンピック委員会(JOC)主催の音楽イベント「オリンピックコンサート2019」が都内で開かれる。アスリートを舞台に迎え、オーケストラの演奏とともに昭和39年の東京大会から五輪の歩みを映像で振り返る。 (文化部 石井健)

五輪も芸術

 同コンサートは、「五輪精神の普及」を目的に国際オリンピック委員会(IOC)が提唱した「オリンピック・ムーブメント事業」の一環で、JOCが独自に企画、開催する。

 五輪の競技映像を舞台のスクリーンに映しながら、オーケストラが音楽を奏でる。また、アスリートたちが舞台に登場し、競技の体験などを語り、観客と五輪の素晴らしさを共有する。

 「五輪も音楽も高みを目指して努力する点では同一の“芸術”」と同コンサートの意味を説明するのは、俳優の藤本隆宏さん(48)だ。

 劇団四季出身でNHK大河ドラマ「西郷どん」などでおなじみの藤本さんは、競泳種目でソウル(1988年)、バルセロナ(92年)と2大会続けて五輪出場を果たしたオリンピアン(五輪出場者)。同コンサートのナビゲーターを務める。

ボランティアの映像も

 同コンサートは平成9年から毎年開かれているが、「五輪について、より深く知ってほしいという気持ちが、今年は特に強いです」と藤本さん。東京五輪・パラリンピックを来年に控え、関係者は例年とは比べものにならないほど意気込んでいる。

 コンサートは2部構成で、今年は1部を「1964 to 2016輝き続けた夏の夢」と題し、昭和39(1964)年の東京から2016年のリオデジャネイロ大会までの歩みを振り返る。

 粟辻聡(あわつじ・そう)さんがTHE ORCHESTRA JAPANを指揮し、今井光也作曲の「オリンピック東京大会ファンファーレ」(昭和39年の東京五輪開会式で初演奏)で幕を開ける。

 今年は、アスリートたちの姿だけではなく、前回東京五輪のボランティアの姿をとらえた貴重な映像を映すことも計画している。マラソンの折り返し地点だった調布市が保存していた映像で、五輪はアスリートだけのものではないことを伝えたいとしている。

 2部は「2020へ、その先の未来へ、輝く夢に向かって!」と題し、フィギュアスケートの紀平梨花さんや元女子バレーボール選手の大林素子さんらアスリートたちによるトークも予定されている。

 3人組ロックバンド、レミオロメンの藤巻亮太さんが、オーケストラを従えて「粉雪」などのヒット曲を披露する場面も。五輪開会式で必ず流れる「オリンピック賛歌」でコンサートを締めくくる。

今年ならではの物語

 「僕が泳いでいる映像に音楽が重なるのを目にしたとき、舞台で涙が止まらなくなりました」と語るのは、オリンピアンとしてこれまで2回、同コンサートに参加した宮下純一さん(35)。スポーツ解説者として活躍中の宮下さんは、北京五輪(2008年)男子400メートルメドレーリレーの銅メダリストだ。

 5歳から水泳を始めた宮下さんが北京に出場したのが25歳。練習は20年間積み重ねてきたが、勝負は一瞬だった。

 宮下さんは、「その一瞬に至る“歴史”をコーチ、仲間、家族たちと作り上げた。競技だけではなく、そういう裏側の映像も音楽とともにごらんいただき、“選手の目線”を共有していただけたら」と語る。

 宮下さんは今回、JOCスポーツ賞特別貢献賞の受賞者として舞台に上がる。

 一方、藤本さんは、バルセロナ五輪後、テレビなどでスポーツ番組を見るのが怖かったと振り返る。「メダルを取れなかった。その後ろめたさがずっとあった」と明かす。その“十字架”から解放されるのに10年以上の年月を必要としたが、平成24年に同コンサートのナビゲーター役を打診された際は、迷わず引き受けた。以来、毎年続けてきた。

 「やっぱりスポーツが好きなんですね。今年は、アスリートたちの言葉を詩のように朗読する場面があります。丁寧にやりたい。きっと、今年ならではの物語が紡がれるはずです」

 「オリンピックコンサート2019」は、6月14日午後6時半から東京国際フォーラムホールA(東京都千代田区)で。参加アスリートは、紀平梨花(フィギュア)、小林陵侑(スキージャンプ)、吉田愛(セーリング)、吉岡美帆(同)、喜友名諒(きゆな・りょう)(空手)、金谷拓実(ゴルフ)ら。S席6200円、A席4650円、B席3100円(いずれも税込み)。問い合わせはサンライズプロモーション東京0570・00・3337。

     ◇

 藤本隆宏 昭和45年、福岡県出身。ソウル五輪(1988年)、バルセロナ五輪(92年)に競泳種目で出場。バルセロナでは、400メートル個人メドレー8位入賞。早大卒業後、劇団四季を経て俳優として多数の舞台で活躍。NHK「坂の上の雲」(平成11年)出演で注目を集める。ドラマは「仁-JIN-」「花子とアン」「真田丸」「西郷どん」など。24年から同コンサートのナビゲーター役を続けている。

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