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【TVクリップ】「デジタル・タトゥー」 高橋克実「喪失感、挫折感が怒りに」

俳優、高橋克実さん(古厩正樹撮影)
俳優、高橋克実さん(古厩正樹撮影)

 平日午後の情報番組でメインキャスターを務める傍ら、全5回の今作では主に土日を「フルに朝から晩まで使って」俳優業に臨んだ。2月にクランクインしてから「休みらしい休みはない」撮影期間だったが、「舞台もドラマも関わっているときが自分の中で心地よい時間」と演じることを楽しんだ3カ月だった。

 インターネット上での誹謗(ひぼう)中傷や個人情報拡散…。悪意によってネット空間に刻まれた傷を“デジタル・タトゥー(入れ墨)”と呼ぶ。演じる岩井堅太郎は元東京地検特捜部検事の弁護士。年に数千万円を稼ぐ人気ユーチューバー、タイガ(瀬戸康史)とバディ(相棒)を組み、デジタル・タトゥーに苦しむ人々と向き合う1話完結のサスペンスドラマだ。

 「正義感の塊」の岩井は検事時代、重鎮政治家である伊藤秀光(伊武雅刀)の疑獄事件を追いかけていたが、伊藤の秘書でもある長男の自殺を契機に事件は幕引きとなり、失意の中で弁護士となった過去を持つ。疑獄事件の捜査が頓挫したことに「喪失感、挫折感があって、この人は何かいつも怒ってるんじゃないか」と人物像を解釈して役作りに当たった。

 物語の折り返しとなる第3回(6月1日放送)では、ネット上で中傷する書き込みをやめないOLに岩井が手を焼く一方、実は伊藤の次男だったタイガは兄の死の真相を探るが、怪文書が届き…。ある事情からタイガはこの回で岩井の事務所を去ることになり、瀬戸と一緒の演技が「電話のやり取りばかりになって、現場でも本当に絡まなくなり、寂しくてちょっとキュンとなった」と笑いを誘う。

 SNS(会員制交流サイト)上で散見される攻撃的文言に、「この物語にも出てきますが、人に気を使うとか尊敬するとか、きちんとあればこんなに攻撃しないんじゃないか。これは小さいときの教育だと思う。そうでないと、どんなことになるんだろう」と深く憂慮する。

 憧れの俳優は今年11月で没後30年の松田優作。「気づくのが遅いっちゃあ遅いんですけど。50前ぐらいですかね、『あータイプ違うな』って」。それでも-。「結局ね、やっぱり優作さん、本当に憧れてたのはカッコ良さからの落差のある笑いの部分。笑いの間とかアドリブとかが大好きだった。天才的だったんですよね。やっぱりどこかに笑いは絶対必要。だからそこは、自分の中でずっと目指していきたいとこですね」 (大塚創造)

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 〈たかはし・かつみ〉 昭和36年、新潟県生まれ。大学中退後、62年に「劇団離風霊船(りぶれせん)」に入団し、映画でもデビュー。平成5年にはテレビドラマに初出演し、10年のテレビドラマ「ショムニ」(フジテレビ系)の人事部長役で大ブレークした。27年3月にフジテレビ系でスタートした平日午後の情報番組「直撃LIVE グッディ!」ではニュースキャスターの安藤優子とともにメインキャスターを務めている。

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