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「奇跡の劇場」と呼ばれる坊っちゃん劇場 その魅力とは

4月から始まった「瀬戸内工進曲」の舞台=愛媛県東温市の坊っちゃん劇場
4月から始まった「瀬戸内工進曲」の舞台=愛媛県東温市の坊っちゃん劇場
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 松山市近郊の東温市にある「坊っちゃん劇場」は全国で唯一、ミュージカル作品を自主制作し、年間を通じて上演している。集客には不利な四国の地方都市、それも田畑の広がる田舎という立地にもかかわらず、平成18年の開設以来、観客約90万人を集めてきた。昔ながらの義理と人情の時代劇、質の高い演劇、地域や市民への浸透…。幾つもの輝くエピソードを生み出し、いつしか「奇跡の劇場」と呼ばれるようになった、その魅力に迫る。

別子銅山を舞台化

 4月、坊っちゃん劇場では「瀬戸内工進曲」の上演が始まった。1年を通じて約250回の上演を予定する。

 住友家の経営で世界屈指の銅の生産量を誇った明治~大正期の別子銅山(愛媛県新居浜市)で、亜硫酸ガスによる煙害や森林破壊といった環境問題と向き合い、解決のため奔走した2代目住友総理事の伊庭貞剛と、その家族をモデルにした創作劇。

 スタッフは豪華な顔ぶれだ。脚本に映画「パッチギ!」や「フラガール」の羽原大介さん、演出に少年隊の錦織一清さん、音楽に「きみの朝」などのヒット曲で知られるシンガーソングライターの岸田敏志さん、舞台装置に劇団四季の「キャッツ」などの作品を手掛けた土屋茂昭さん。彼らが作品を手掛け、全国オーディションで選ばれた13人の役者が演じている。

日露戦争時の松山市民とロシア兵捕虜の交流を描いた「誓いのコイン」の舞台(坊っちゃん劇場提供)
日露戦争時の松山市民とロシア兵捕虜の交流を描いた「誓いのコイン」の舞台(坊っちゃん劇場提供)
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 物語では、別子銅山総支配人の長男の「清吉」という主人公が失恋や挫折をきっかけに自身の心の弱さに気づき、強くなりたいと、父とともに煙害解決に奔走。やがて一人前の男になっていく。とはいえ、熱血漢のサクセスストーリーでなく、「清吉」と女中「イモ」の悲しく切ない恋物語が軸になっている。骨太の義理と人情の物語にテンポのよいセリフと笑いを織り交ぜ、切ないシーンではしっかり涙を誘う。

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