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裁判員10年 裁判官インタビュー(10)「評議は『乗り降り自由』」大阪地裁・中川綾子裁判官(50) 50件以上担当

大阪地裁の中川綾子裁判官=4月23日、大阪市(前川純一郎撮影)
大阪地裁の中川綾子裁判官=4月23日、大阪市(前川純一郎撮影)
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(聞き手・矢田幸己、件数は担当した1審裁判員裁判の数)

 --裁判員裁判の導入によって、刑事裁判全体に変化はありましたか。変化したとすればどのような点でしょうか

 「大きく変化がありました。たとえば、裁判官は以前、膨大な証拠書類を読むのが大前提でした。振り返れば、必ずしも関係がないところも詳細に審理を尽くしていました。ただ、裁判員が入るとそういうわけにはいきません。判断の核心部分に必要な範囲で審理・判断する、と。そういうことを強く意識するようになりました。検察側、弁護側の当事者もポイントを絞った主張をするようになりましたね。証拠についても、判断に必要なベスト・エビデンス(最良証拠)は何か、という意識を強く持つようになりました」

 「開廷の間隔もそうです。昔は1カ月に1度とかでしたが、それでは裁判員の方に来てもらえないので、連日的な集中審理に変わってきています。変化の背景に何があったか。法曹三者で協議会を行ったり、模擬裁判・模擬評議をしたり。そういう中でより良い裁判員裁判の実現、という共通の目標ができました。それが裁判員裁判だけではなく、ほかの事件にも波及してきているのではないか、と考えています」

 「裁判官の仕事にも変化がありました。以前は(資料を)持ち帰って膨大な証拠を読み込んだりして、自宅で判決を起案をするというスタイルでした。それだと、分かりづらい、難しいという感想が(裁判員から)出てきたのではないかと思います。判決書きは裁判員裁判でも裁判官が担当しますが、判決に必要な範囲を簡潔かつ明瞭にするように、分かりやすく、短くするように心がけています」

 --裁判員裁判そのものについては施行からの10年間で変化はありましたか。変化したとすればどのような点でしょうか

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