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裁判員10年 裁判官インタビュー(9)「分かりやすい裁判、まさに実感」大阪地裁・長瀬敬昭裁判官(51) 35件担当

大阪地裁の長瀬敬昭裁判官=4月23日、大阪市(前川純一郎撮影)
大阪地裁の長瀬敬昭裁判官=4月23日、大阪市(前川純一郎撮影)
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(聞き手・矢田幸己、件数は担当した1審裁判員裁判の数)

 --裁判員裁判の導入によって、刑事裁判全体に変化はありましたか。変化したとすればどのような点でしょうか

 「まず裁判員制度をなぜ導入したのかという話をします。裁判が分かりやすくなる、裁判が身近になる-この2点が導入の理由とされています。(導入から10年が経過して)まさにそれらを実感しています。判断主体の中に裁判員という法律知識のない方が入っていて、当事者は事件について、いかに分かりやすく伝えるか、ということを心がけます。裁判員にとっても分かりやすい審理になるということは、当然裁判官にとっても分かりやすい審理になります。そこが一番の大きな変化ですね」

 --裁判員裁判そのものについては施行からの10年間で変化はありましたか。変化したとすればどのような点でしょうか

 「当初は今までにない制度を始める、ということでエネルギーを使って導入を迎えました。今はちょっと落ち着いてきていると感じます。同じ力量でやっていないというか。逆に言うとそれは定着したことの表れかな、と思っています。(施行から)10年がたって裁判員制度を知らない方もおられるでしょうが、そこは広報不足。他方でかなり関心を持っている方もいらっしゃる。あるいはやってみたいという人も。そうすると、かなり裁判員裁判が定着しつつあるのかな、と思います」

 --裁判員裁判の評議では、どのような点を心がけていますか

 「議論しやすい雰囲気をつくるいうことに尽きます。いきなり法律の話をして『殺意の有無について話しましょう』と言っても発言が出るわけではありません。まずは雑談。どんなことでも言っていい、という雰囲気を作り出すことに力を入れています。これを私は雑談力と言っています。たとえば裁判所の仕事に興味を持っていらっしゃる方なんかは『裁判官は転勤が多いですよね。実は私も転勤族でして…。引っ越しが大変ですよね』と、引っ越しの話で盛り上がることも。裁判のドラマの話もします。私も割と見るほうなので」

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