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季節の変わり目は難しい 日本語メモ

 元号が変わった5月1日からは、環境省などが推進する「クール・ビズ」の期間に入りました。5月も半ばを過ぎると、気温も上がり、シャツも半袖に変えようかと思う方も多いでしょう。紙面やウェブでも「夏」を感じる記事が増えてきます。16日には、「沖縄地方梅雨入り」の発表がありました。学校制服の「衣替え」のニュースも入ってきますね。昔の衣替えは6月だったように思いますが…。季節の変わり目での言葉の使い方にも難しいものはあります。

(1)春爛漫の5月中旬、高原ではツツジが満開となる。

 新暦と旧暦の季節感のずれは意外とやっかいなものです。俳句の季語でも違和感を覚えるものもあります。春の開花のニュースには、何も考えずに「春爛漫(らんまん)」をイメージしてしまいがち。この場合も実際は、「春爛漫 ツツジ~」という見出しを「色鮮やか ツツジ~」と直しました。今年は5月6日が二十四節気の「立夏」なので、こよみの上では5月中旬は「初夏」ではないかという指摘があったのです。そこで、例文では「初夏を思わせる」としました。

(正解例)初夏を思わせる5月中旬、高原ではツツジが満開となる。

(2)重い病が発覚してからも彼は仕事を続けた。

 「発覚」は隠していた悪事・陰謀などが明るみに出ること。例文のように、悪事でないことが明らかになった場合は「判明」「分かった」「明らかになった」などに直します。ただ、悪事・不祥事でも、発表元と当事者が異なる場合などは、その都度、判断します。

(正解例)重い病が分かってからも彼は仕事を続けた。

(3)師匠が、弟子をいさめる。

 「いさめる」は「目上の人に対して、その過ちや悪い点を指摘し、改めるよう忠告する」こと(大辞泉)。この場合、主語の師匠が目上なので、誤った使い方となります。「まちがいをしないように教え諭す」(大辞泉)という意味合いの「戒める」に直しました。

(正解例)師匠が、弟子を戒める。

(4)企画会議は30分で煮詰まり、決定は延期になった。

 「煮詰まる」は「討議・検討が十分になされて、結論が出る段階に近づく」(大辞泉)という意味。しかし、最近は考えや会議が袋小路に入った状態を、口語的に「煮詰まる」と表現する人が多いようです。正しく表現するなら「行き詰まる」でしょう。 

(正解例)企画会議は30分で行き詰まり、決定は延期になった。

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