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【ビジネス解読】韓国サムスン、世界王者の座危うく 業績急減速に再び品質不安

折り畳めるサムスン電子のスマートフォン「ギャラクシーフォールド」=4月16日、ロンドン(AP=共同)
折り畳めるサムスン電子のスマートフォン「ギャラクシーフォールド」=4月16日、ロンドン(AP=共同)
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 韓国サムスン電子に暗雲が漂い始めている。直近の業績は米中貿易摩擦のあおりを受けて主力の半導体が振るわず本業のもうけを示す営業利益が6割減少。足元では世界首位のスマートフォンで華為技術(ファーウェイ)など中国勢の猛烈な追い上げを受ける最中に品質不安が再燃、消費者離れが避けられない状況だ。経営戦略を揺るがす「カリスマ不在」のリスクもくすぶり、王者の座が危ういものとなっている。

■大統領が工場訪問

 「遠大な目標設定に拍手を送り、政府も積極的に支援する」

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は4月30日、サムスンの半導体工場に赴きこう述べ、133兆ウォン(約13兆円)規模の投資計画を表明した李在鎔(イ・ジェヨン)副会長ら経営陣を激励した。この様子は韓国メディアが一斉に報じた。

 日本でもよくある政権トップによる国内経済の現状を把握するための工場視察に見受けられるが、この行動をそう単純に理解した向きは少ない。これまで、文大統領は財閥と距離を置く「経済民主化」を掲げてきたからだ。特に財閥に対して批判的な革新系市民団体への配慮から、最大手のサムスンの国内拠点には足を運んでいなかった。

 しかし、文大統領の工場訪問とは別にこの日、サムスンは2019年1~3月期の連結決算を発表した。韓国の輸出全体の約2割を占める、サムスンの業績が韓国経済に与える影響は大きい。営業利益は前年同期比60・2%減の6兆2300億ウォン、売上高も13・5%減の52兆3900億ウォンに落ち込んだ。韓国・聯合ニュースによると、営業利益はスマホの発火問題に揺れた16年7~9月以来、2年半ぶりの低い水準。文氏の工場訪問と決算発表が重なったことで、経済の先行きを懸念した文氏が方針転換までして駆けつけた、という憶測もあった。

 サムスンの失速は、米中貿易摩擦などで世界景気が減速し、輸出が落ち込んだことが主な要因だ。1~3月の韓国の半導体輸出とディスプレー輸出は、前年同期と比べておおよそ15~25%の幅で減少した。

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