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【近ごろ都に流行るもの】「ハートニットプロジェクト」(上)東北の被災者がプロに、毛糸が繋いだ女性たちの復興

 被災地は寒さの厳しい東北地方の沿岸部。内職や家族のために…という編み物上手が多い土地柄だ。でき映えは予想を超えていた。

 松ノ木さんらは無償で貸してくれる会場を探し、全額をアミマーさんに還元することで生活再建に役立ててもらおうと販売を開始した。かわいらしいセンスあふれるニットは各地で人気を呼び、8年間で453会場で販売。売り上げは5500万円を突破した。

 「釜石 佐々木良子」…。商品タグには作者であるアミマーさんの地域と名前が手描きされている。筆者もストール、バッグ、ボレロ、帽子、編みぐるみなどお気に入りをたくさん買い求めたが、中には運営費捻出のためにボランティアが編んだ無名のタグも混ざっていた。活動はすべて自腹の「手弁当」だ。

 盛岡市の歯科衛生士、高橋洋子さん(59)は、東京での販売を終えた後、深夜バスで帰途そのまま仕事につく日もあった。「東京のお客さんに接することも毎回楽しみだったんです。ニットが都会につながって、仮設住宅の女性たちがいきいきとした表情を取り戻していく姿に、こちらが元気をもらえました」 

 「ボランティア経済」から「市場経済」へと発展、大団円を迎えた復興活動。次回は成功の要因と今後の展開、他の被災地への応用の可能性を探る。

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