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【近ごろ都に流行るもの】「昭和の憧れ」オールドグッチが人気 創業家デザインバッグに魅了

 「全部大切なもの。あんまり売れちゃうと困るので、こっそりやっているのですが…」と苦笑しながらも対応してくれたのが、オーナーの青木由美さん(55)。バブル期に始めた古着ビジネスで大成功。10年前に事業を売却し、「後半生は自分の大好きなものだけを扱いたい」と店を開いた。

 4年前には、グッチの創業地フィレンツェの「グッチミュージアム」に自分のレアなコレクションを寄贈するほどの愛好家。店のホームページで偽物の見極め方を解説するなど、豊富な知識をもとにオールドグッチの魅力を発信している。

 グッチは1921年、グッチオ・グッチが創業した。家業として手がけたデザインは2万点超ともいわれ、職人の発案も積極的に採用。第2次大戦後の革不足で竹の取っ手を付けたバンブーバッグをはじめとする異素材のコンビ、留め具も実にさまざまで見飽きない。

 1995年、創業者の孫がマフィアに暗殺されるというお家騒動のすえ、経営権はフランスの流通大手PPR(現・ケリング)に渡った。イヴ・サンローランやバレンシアガなどと同じ傘下だ。

 青木さんは「90年代以降、有名ブランドが次々と買収されて巨大企業に集約された。経営的には復活を遂げたが、以前のような個性がなくなった」と指摘する。必然的に、感度の高い人たちの目は懐古へと向かう。

 社会全体でも中古品への抵抗感が薄れ、東日本大震災などを機に古き良き年代物=ビンテージを大切に使うという意識が広がるなか、オールドグッチへの評価も高まった。青木さんも個人や専門バイヤーから買い付けているが、取引価格は10年前の2~3倍という。

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