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【酒呑み鉄子の世界鉄道旅】のどかな田園風景が美しいタイ東北イサーン地方 郷土料理を食べ歩く

赤い蓮の湖「タレープアデーン」は、12~2月(特に1月が見ごろ)にしか見られない冬の風物詩
赤い蓮の湖「タレープアデーン」は、12~2月(特に1月が見ごろ)にしか見られない冬の風物詩
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 【酒呑み鉄子の世界鉄道旅 番外編】こちらで書いたように、仕事でタイを訪れるようになってそろそろ10年。学生時代の貧乏旅行で初めて訪問した時から数えると、少なく見積もっても20回(もはや数えられません)はタイを旅している。何度行っても尽きることのないタイの魅力はまた別に語るとして、いま私がハマっているのが、タイの地方と大都会バンコクを組み合わせた旅だ。

 今回の旅は、日本にタイ東北部「イサーン地方」の料理を伝え、現在は全国にタイ料理レストランやカフェを展開する飲食店企業「マンゴツリー」が、旅行会社「H.I.S 」とコラボレート。「マンゴツリー」がイサーン地方で発掘した名店の料理を体験し、料理教室でレシピを習うというツアーに参加した。

 イサーン地方の観光の拠点は、商業都市ウドーンターニーが便利だ。東京からバンコクまで飛び、国内線に乗り継げば、その日の夕方にはウドーンターニーに到着する。ウドーンターニーといえば、インスタグラムで人気が沸騰した赤い蓮の湖「タレープアデーン」の幻想的な風景が見どころ。湖一面に濃いピンクの睡蓮が湖一面に咲き誇る、非現実的な景観を楽しんでほしい。

(写真・文/トラベルジャーナリスト 江藤詩文、取材協力=タイ国政府観光庁

作り手によって味が異なるイサーン地方のソーセージ「サイクロークイサーン」
作り手によって味が異なるイサーン地方のソーセージ「サイクロークイサーン」
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地元の名店の料理教室。青パパイヤのサラダ「ソムタム」と豚の軟骨入りスープ「トムセップ」のレシピを習った
地元の名店の料理教室。青パパイヤのサラダ「ソムタム」と豚の軟骨入りスープ「トムセップ」のレシピを習った
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料理教室のレッスン後のランチには、この地方では珍味として大切にされるという「アリのたまご」なども登場
料理教室のレッスン後のランチには、この地方では珍味として大切にされるという「アリのたまご」なども登場
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 タイ全土の東北部約3分の1を占める「イサーン地方」は、北はメコン川を挟んでラオスと、南東はカンボジアと国境を接していて、メコン川流域で発展した独自の食文化が伝統的に育まれてきた。

 まだ熟していないグリーンのパパイヤやマンゴーの、シャキシャキした食感を生かして千切りにして、キリッと辛くて酸っぱいサラダに仕立てた「ソムタム」や、しょう油と砂糖を煮詰めたような、食欲をそそる甘じょっぱいタレを塗りながら、炭火で香ばしく焼き上げたジューシーなタイ風焼き鳥「ガイヤーン」、発酵させたお米と肉を混ぜることで、発酵食品ならではの旨味と酸味が凝縮した、食べれば食べるほどお腹のすくソーセージ「サイクロークイサーン」といった、タイ料理を代表するこれらのメニューは日本でも大人気。実はすべて、タイ東北部に位置する「イサーン地方」から生まれた郷土料理だ。

 やや濃い目に味つけされたこれらのおかずは、お酒も進むがご飯も呼ぶ。おかずを受け止める主食は、イサーン地方ではジャスミンライスではなく「カオニャオ」というあっさりしたもち米が主流。もちもちしたこれを、指でひと口サイズ丸めて、おかずや皿に余ったソースなどを付けて食べる。ちょっとお行儀が悪いけど、タレやソースを染み込ませた米って、食べる手が止まりませんよね。

オーガニックファームで取れた野菜を中心に、炭火焼きのたまごご飯やチキンなど盛りだくさんのランチタイム
オーガニックファームで取れた野菜を中心に、炭火焼きのたまごご飯やチキンなど盛りだくさんのランチタイム
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炭火の上では、タレに漬けたタイ風地鶏の焼き鳥「ガイヤーン」とたまごご飯がいい香りを漂わせていた
炭火の上では、タレに漬けたタイ風地鶏の焼き鳥「ガイヤーン」とたまごご飯がいい香りを漂わせていた
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 このあたりはまた、タイを代表する米どころでもある。恵まれた気候のおかげで一年に3回も米を収穫でき、ほぼいつでも新米を味わえるのだ。

 現在は、オーガニックへの意識も高まっていて、中部イサーンの町「コーンケーン」で訪れたオーガニックファームでは、旅行者向けに、オーガニックの野菜をたっぷり使ったタイの農家風ランチ体験や、水田の中に造られた東屋に泊まるホームステイ体験など、さまざまなプログラムを用意していた。

 ここで印象深かったのは、タイ風のTKG(たまごかけご飯)。農園で放し飼いにした健康な鶏が、毎朝生んだ新鮮なたまごを集め、炊きたてのもち米を平たいおにぎり状にしたものに溶き卵をたっぷり塗り、塩をちょっと振って炭火で焼く。つまり、たまごかけご飯と焼きおにぎりを組み合わせたようなもので、日本人の口に合わないわけがない。

 大皿にたっぷり盛られた農家のランチ。どれだけ食べても罪悪感が少なくてすむのは、フレッシュな野菜がたっぷり使われているおかげかも。

「ピマーイ歴史公園」のエントランスでは、ありえないほどの熱烈大歓迎ぶりに感動。タイは昔からの親日国のひとつ
「ピマーイ歴史公園」のエントランスでは、ありえないほどの熱烈大歓迎ぶりに感動。タイは昔からの親日国のひとつ
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ライトアップした遺跡の前で行われる壮大なショー「ミニ・ライト・アンド・サウンド・ピマーイ・プレゼンテーション」
ライトアップした遺跡の前で行われる壮大なショー「ミニ・ライト・アンド・サウンド・ピマーイ・プレゼンテーション」
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 イサーン地方を訪れたなら、カンボジアの世界遺産「アンコールワット」のモデルになったと言われる「ピマーイ歴史公園」の遺跡群も見逃せない。ウドンターニーから南下したコラート県にあるコラートは、イサーン地方最大の都市。ここでは、年に1回だけ遺跡群をライトアップして伝統舞踊を披露するお祭りのショートバージョン「ミニ・ライト・アンド・サウンド・ピマーイ・プレゼンテーション」が、特別に開催された。

 お祭りには、地元の女性たちが腕を振るう屋台が並び、コラート地方でしか食べられないという名物の魚のソーセージや焼きそば、肉の串焼き、ハーブのサラダ、ココナッツのクレープなどを味わった。

 普段は団体旅行が苦手で個人旅行を好む私だが、こうした地方を専用バスで効率よく回れたり(公共交通機関の場合、路線バスとトゥクトゥクになって時間がかかる)、特別なプログラムに参加できたりするのは、ツアーのメリットだ。

国境の町「ノーンカーイ」でメコン川に沈む夕陽。観光業に力を入れていて、川沿いにはいくつか新しいレストランがオープンしていた
国境の町「ノーンカーイ」でメコン川に沈む夕陽。観光業に力を入れていて、川沿いにはいくつか新しいレストランがオープンしていた
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「ノーンカーイ」のツーリストポリス。観光客の安全を守るのが役目だそうだが、治安はいたっていい
「ノーンカーイ」のツーリストポリス。観光客の安全を守るのが役目だそうだが、治安はいたっていい
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 橋を渡ればすぐラオスに行ける国境の町「ノーンカーイ」では、ローカルマーケットを巡り、サイクリングを楽しんだ。

 バンコクではもう、あまり見ることがない伝統的なタイらしさを感じられる地方と、急速に変化するエネルギッシュな都市バンコクの組み合わせ旅。1度にタイらしさを体験できておすすめです。

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