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【こちら外信部】ペルー日本大使公邸占拠事件(前編)つかんでいた突入「Xデー」

 記事は1面に掲載され、見出しも「きょうにも突入か」とあった。あわてて朝刊デスクに電話し「突入では絶対に見出しを取らず、できれば最終版では1面掲載ではなく、3面あたりにしてほしい」と必死に懇願。聞き入れてもらった。

深夜の現場視察

 3月中旬以降、取材班はペンが筆者と渡辺記者、経済部から応援に来た佐野領記者の3人体制に縮小され、写真部も内藤博記者、奥清博記者に交代していた。

 20日深夜、筆者は渡辺記者、佐野記者と3人で、久しぶりに公邸周辺を視察に訪れた。公邸を見下ろせる近くの高層マンションの最上階の一室を間借りして築いた撮影拠点では、内藤記者と奥記者が一睡もせず、その時を待っていた。

 以前、何百人もの記者、カメラマンでごった返していた現場には、立ち入り禁止区域を警備する警察官以外、誰もおらず、異様な静けさに包まれていた。「本当にあす、突入するのか」。信じられない思いだったが、実はこの時すでに、死角になっていた公邸裏の民家に掘られた穴から、公邸の地下に突貫工事でめぐらされたトンネル内に特殊部隊の兵士が進入し始めていたのだ。

 だが、21日は何も起きなかった。〈後編〉で詳述するが、予期せぬハプニングで決行が1日延期されたのだった。

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