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【こちら外信部】ペルー日本大使公邸占拠事件(前編)つかんでいた突入「Xデー」

 ペルー出身のデクエヤル元国連事務総長と席を隣り合わせたのだ。イラン・イラク戦争の停戦調停などで辣腕を振るったデクエヤル氏には堅物のイメージがあったのだが、気さくに機中インタビュー応じ、よく喋ってくれた。

 ペルー大統領選で敗れた相手であるフジモリ大統領に対しては、「今回の事件解決へ向けて私も全面協力したい。犯人グループに譲歩せず、毅然とした態度を貫いてほしい」とエールを送り、このころ次期国連事務総長に決まったばかりのかつての部下、コフィー・アナン氏についても「彼はやる。大化けするよ」などと、大いに語ってくれた。

 真夏のリマでの熱い戦いが始まる前に機中で、僥倖(ぎょうこう)ともいえる1面記事を物にでき、確かな勢いを感じた。

強力な「情報源」

 リマでは先に現地入りしていた鳥海美朗ロサンゼルス支局長、樫山幸夫ワシントン特派員とも合流。昼夜たがわず駆けずり回った。そして年が変わるころには筆者は幸運にも、ディンコーテの名称で恐れられた中南米最強の諜報機関、ペルー国家警察テロ対策本部に通じた強力な「情報源」と出会うことができた。

 事件を起こしたのは、主にペルーの都市部で自動車爆破テロなどを繰り返していた左翼ゲリラ「トゥパク・アマル革命運動(MRTA)」のメンバーで、犯人グループのリーダーは組織幹部のネストル・セルパと判明した。要求は(1)収監されている仲間の釈放(2)(新自由主義的な)経済政策の変更(3)アマゾン地域まで移動(逃走)の際の人質連行(4)戦争税(身代金)の支払い-の4点だった。

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