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歌姫キム・ヨンジャの「超浮き沈み人生」(上) あの別荘で歌った「イムジン河」

 キム・ヨンジャ(60)は「日本で最も知られた韓国人歌手」と言っていい。NHK紅白歌合戦に3度出場、ソウル五輪(1988年)ではテーマソングを熱唱し、北朝鮮の2代目・金正日総書記も虜(とりこ)にした。ところが、私生活のトラブルなどですべてを失い、2009年、韓国へ傷心帰国。約20年ぶりの母国で再ブレークするのだから人生は分からない。6月には日本でのデビュー30周年を記念したコンサートを開き「再々起」を目指す。

日本で大きくなった

 トロットと呼ばれる韓国演歌を、パワフルで、情感たっぷりに歌い上げるキム・ヨンジャ。韓国のレコード史上最大のヒット(約360万枚)を記録したアルバム『歌の花束』の実績などを引っ提げて、日本で本格デビューを果たしたのは約30年前のことだ。

 平成元(1989)年の紅白歌合戦に初出場。ソウル五輪の閉会式で約10万人の観客の心をつかんだテーマソング『朝の国から』を歌い、日本のファンも魅了する。以来、『暗夜行路』『愛★アリガトウ』『北の雪虫』などのヒットを飛ばし、ソウル五輪や日韓共催のサッカーW杯(2002年)の際の韓流ブームにも乗って約20年間、日本をベースに活躍を続けた。

訪朝公演で(李●(=吉を2つヨコに並べる)雨氏提供)
訪朝公演で(李●(=吉を2つヨコに並べる)雨氏提供)
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 そのジャンルは、演歌だけにとどまらない。ポップス、ニューミュージック、バラード…。「日本は、演歌しか知らなかった私を、二回りも、三回りも大きくしてくれた。(尊敬する)美空ひばりさんのように、いろんなジャンルの歌を歌えるオールマイティーな歌手になりたかったからね。その経験が韓国へ戻ってからどれほどプラスになったことか。今の私があるのも日本のおかげですよ」

『イムジン河』復活

 ヨンジャは、2度目の紅白(平成6年)では、ひばりの『川の流れのように』を。そして、3度目(13年)の出場で歌った『イムジン河(リムジン江)』は、ザ・フォーククルセダーズ(フォークル)の名曲として知られている。

 もともとは1950年代に北朝鮮でつくられた歌で、原曲とフォークル版では、歌詞(フォークル版の2、3番は、松山猛が新たに作詞)と、メロディー・リズムが少し違う。

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