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【国際情勢分析】法王、11月にも長崎でメッセージ 核軍縮前進へ強い思い 

バチカンでイタリア海軍の兵士らと記念撮影するローマ法王フランシスコ=4月10日(ロイター)
バチカンでイタリア海軍の兵士らと記念撮影するローマ法王フランシスコ=4月10日(ロイター)

 キリスト教カトリックの総本山バチカンのローマ法王フランシスコは今年11月ごろに唯一の戦争被爆国である日本を訪問し、被爆地から核不拡散の必要性を説く意向だ。法王の訪日が実現すれば、1981年のヨハネ・パウロ2世以来で、被爆地から再び核軍縮に向けたメッセージが世界に発信されることになる。

 法王に日本訪問を働きかけてきたカトリック長崎大司教区の高見三明大司教によると、法王は核軍縮に関し「長崎に行って、強いメッセージを出したい」と周辺に伝えていたという。

 高見氏は、法王が核軍縮への強いメッセージを出そうとする背景について、「世界で核兵器の廃絶が叫ばれているが、悪化しているようなところがある」と話す。

 世界では核兵器の拡散リスクは依然として消えない。米露間の中距離核戦力(INF)全廃条約は停止状態となり、急速な経済成長を背景に軍事力を高める中国の核戦力に対して米国が警戒感を強めている。

 北朝鮮やイランなどによる核開発に加え、テロ組織や武装集団による核兵器使用への危機感もある。

 高見氏は、法王が核軍縮を求める強い意志を示すことで、核兵器削減が少しでも進むことを期待する。

 一方で、元米政府高官は「核兵器保有国が核を手放すことは今の国際情勢の中では考えにくい」と指摘する。核兵器を持つことで自国への攻撃を敵対国に思いとどまらせるという抑止力の役割は、多くの国が理解している。

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