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大阪の唯一の村で「大人の棚田塾」千早赤阪村の賭け

 かつて里山でみられた棚田をめぐり、大阪府内唯一の村、千早赤阪村(ちはやあかさかむら)で保全に向けた取り組みが成果を挙げている。村内にあるのは農林水産省の「日本の棚田百選」にも選ばれた「下赤阪の棚田」。昨年、3年ぶりに後継者育成を目指す実践型講座「大人の棚田塾」を復活させた。約1年をかけて技術を学んだ「塾生」たちは、今春から自分たちの手で棚田を守るため新たな一歩を踏み出した。(藤崎真生)

夕陽に照らされ赤く染まる下赤阪の棚田=大阪府千早赤阪村(同村提供)
夕陽に照らされ赤く染まる下赤阪の棚田=大阪府千早赤阪村(同村提供)
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棚田ならではの苦労が

 好天に恵まれた昨年10月9日、下赤阪の棚田で、棚田塾に登録する男女5人が稲刈りに励んでいた。同年9月初めの「21号」を含む台風などの影響も心配されたが、大きな被害もなく迎えた収穫の日だった。

 通常の水田と違い、形がふぞろいの棚田では収穫においてすべてを機械に頼るのは難しい。このため、塾生らは手押し式の刈り取り機を入れることができるよう、田の端は鎌で稲を刈り取っていった。

 棚田での米作りには、通常の水田にはない苦労がある。例えば、あぜの雑草除去で薬を使ってはならない。使えば草の根まで枯れてしまい、「あぜ本体」が崩れやすくなるためだ。上部にある棚田で水の流出が起これば、被害が棚田全体に広がる恐れも。ただ、あぜはモグラの開けた穴から壊れることもあるのだという。

 こうした事態を防ぐため、塾生らは昨夏の暑さの中でも草刈り機で除草を行う、モグラの穴をふさぐといった地道な作業を進めてきた。棚田塾の目的は、田植えや収穫だけでなく「棚田独自の管理保全に関する技術」を学ぶことにある。

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