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どの娘が朝丘雪路さん?父が描く「夢多き頃」展示 足立美術館

 朝丘「山脇の制服だと揃(そろ)わないので、どこでも通用するセーラー服にしようと近所のお友達から借りました。絵では、皆さん私の方を見てくれてるんです」

 後ろ姿の自身については-。

 朝丘「私を知ってる人はね、直ぐ分かるんですよ。耳が大きいの。私、父親似なんですよね。父もこういう耳なんですよ」

 (会話部分は、図録「足立美術館日本画名作展」から)

 安部さんは「絵をよく見ると、後ろ向きの女学生に6人の視線が集中し、この子が絵の主役であることがわかる。画家・深水はあえて主人公の娘を後ろ向きに立たせ、それを芸術作品として成り立たせているところが本作の優れている点」と説明。その上で、「中央正面に主人公を配置してしまうと面白みに欠け、芸術性が薄れてしまう。色やデザインの異なる制服を描き分け、女学生たちの配置、姿勢、表情に変化をもたせながら視線を雪路さんに集め、安定した構図がとられている」と専門的な視点で語る。

 伊東深水の作品には実在する女優や家族をモデルにしたものが多く、溺愛していたまな娘・雪路さんの絵も幾度か描かれていることがわかっている。しかし雪路さん本人をはじめ個人蔵がほとんどで、多くの人が鑑賞できる美術館所蔵のものは貴重だ。

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