PR

ニュース プレミアム

どの娘が朝丘雪路さん?父が描く「夢多き頃」展示 足立美術館

 女優、朝丘雪路さん(享年82)が亡くなってから4月27日で1年となる。父親は日本画壇の巨匠、伊東深水(しんすい)(1898~1972年)で、女学生時代の雪路さんを描いた作品が、足立美術館(島根県安来市、https://www.adachi-museum.or.jp/ )に所蔵されている。雪路さんが亡くなった日、同館では偶然この作品を展示中だったが、特別に広報することなく、鑑賞者からの指摘もないまま静かに展示を終えていた。同館は6月からの企画展でこの作品を改めて展示する予定だ。担当者は「作品を通して雪路さんの面影をしのんでほしい」と話している。

 同館は横山大観をはじめとする日本画家の作品など約1500点を所蔵。昭和45(1970)年の開館当初からのコレクションの一つが伊東深水が描いた「夢多き頃」(昭和27年)だ。色もデザインも異なるセーラー服姿で、さまざまな髪形をした7人の女学生たちが描かれている。

 さて、この中に雪路さんがいるのだが、どの女学生かわかるだろうか?

日本画家の伊東深水が、まな娘・朝丘雪路さんの女学生時代を描いた作品「夢多き頃」(昭和27年)。左から2人目の後向きの生徒が雪路さん
日本画家の伊東深水が、まな娘・朝丘雪路さんの女学生時代を描いた作品「夢多き頃」(昭和27年)。左から2人目の後向きの生徒が雪路さん
その他の写真を見る(1/2枚)

 一番目立つ形で描かれているためか、「中央に位置する左から3人目のおかっぱの女学生」と思っている人も多いという。だが実は「雪路さんは左から2人目、後ろ向きのおさげ髪の女学生です」と同館学芸部長の安部則男さん(53)は明かす。

 この事実については昭和63(1988)年1月、そごうデパートの大阪・心斎橋進出110周年を記念して開かれた「足立美術館日本画名作展」に「夢多き頃」が出品された際、(日本経済新聞記者のインタビューに答える形で)雪路さん自身が足立全康(ぜんこう)・同館名誉会長との対談の中で詳しく語っている。

朝丘雪路さん
朝丘雪路さん
その他の写真を見る(2/2枚)

 足立「『夢多き頃』も出るんです。これは朝丘さんが、女学生時代の姿で描かれていますね」

 朝丘「皆さん髪がおかっぱでしょう。私、山脇学園におりました。山脇はおさげにしないといけないんです」

 山脇学園は東京都内の私立女子校で、「創立以来、制服はワンピースで、平成12年までおさげ髪でした」(同学園入試広報部)。このことから、描かれているセーラー服姿の女生徒は、雪路さん以外は他の学校の生徒ではないかとみられる。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ