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【志らくに読ませたい らく兵の浮世日記】落語を教えてくれた漫画家たち

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 落語に出てくる大立者はというと、バカの与太郎。代表的な小噺にこんなのがある。

 「与太郎、はなを垂らすんじゃない。ちゃんと拭きなさい」

 「おじさん。あたいの鼻は堀抜きの井戸みてぇなもんでね、拭いたって、あとからあとから出てくるんだい。紙がもったいねぇや」

 「そんなものは、拭いた紙をすぐに捨てちまうからもったいねぇんだ。拭いたやつは天日で乾かしてな、あとで便所に行ったときに使えばいいんだ。そうすりゃ無駄がねぇや」

 「こないだそれやったよ。ただ順番を間違えちゃってね」

 「なにぃ?」

 「便所で使ったやつを天日で乾かして鼻を拭いたんだ。そしたらやっぱり臭かった」

 「当たり前だバカやろう」

 この小噺は子供の頃、魔夜峰央先生の漫画『パタリロ!』で知った。落語で聴いたのは、そのずいぶんあとだ。

 子供の頃は知らず知らずのうちに漫画から落語を教わっていた。読んだときは落語だと知らなくても、あとあとになって「あ、あれは落語だったのか」と気付かされる。なかでも特に落語を教えてくれたのが、手塚治虫、藤子不二雄、魔夜峰央。

 漫画の神様、手塚治虫からして落語ファンなのだから、日本の漫画が落語に影響を受けるのは当たり前かもしれない。私にとっては、大師匠の立川談志が手塚治虫の信奉者だ。してみると、漫画も落語もお互いに影響を与えあってきたと言っても大げさじゃないだろう。

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