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【朝鮮半島を読む】襲撃事件は北朝鮮崩壊の予兆か

襲撃事件のあったスペイン・マドリードの北朝鮮大使館(ロイター)
襲撃事件のあったスペイン・マドリードの北朝鮮大使館(ロイター)

 最近、北朝鮮ウオッチャーの間で注目されている動きがある。2月下旬に起きたスペイン・マドリードの北朝鮮大使館襲撃事件だ。そのおよそ1カ月後、北朝鮮の独裁体制打倒を掲げる反体制組織「自由朝鮮」が事件に関与したことを認めた。

 この組織の前身「千里馬民防衛」は2017年2月、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された後、息子のハンソル氏を救出し、世界の耳目を集めた。その後しばらくの間、動向が途絶えていたが、今年に入ってから頻繁にインターネット上で発信している。

 「自由朝鮮」のサイトをみると、3月1日に組織名を「千里馬民防衛」から「自由朝鮮」に改称し、臨時政府樹立を表明。3月下旬には大使館襲撃事件への関与と、その際に入手した情報を米連邦捜査局(FBI)と共有したことを明らかにした。

 「自由朝鮮」の構成メンバーや活動拠点、資金源など実体は不明だ。ただサイトをみると、自らの組織を「世界各国にいる同胞と結集した脱北者の組織」「金氏一族の世襲を断つ信念で結集された国内外の組織」と説明している。

◇1990年代後半の体制崩壊危機

 「体制崩壊」「瀬戸際外交」-。1990年代後半、産経新聞の北朝鮮報道でよく登場した2つのキーワードだ。当時の北朝鮮は、水害などの自然災害に見舞われ、食糧難から多くの餓死者を出した。この危機を乗り越えるため「苦難の行軍」というスローガンも登場した。

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