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【花田紀凱の週刊誌ウオッチング】〈715〉元号の本当の意味

JR東京駅構内では新元号「令和」の文字の入ったカップケーキも売り出された=1日、東京都千代田区(三尾郁恵撮影)
JR東京駅構内では新元号「令和」の文字の入ったカップケーキも売り出された=1日、東京都千代田区(三尾郁恵撮影)

 新元号「令和」については当然、各誌が取り上げているが、いちばん、真っ当に論じているのが『ニューズウィーク日本版』(4・16)だ。

 表紙は菅義偉官房長官会見の写真で「世界が見た『令和』」10ページ。全体的に素直な見方で好感が持てる。

 コロンビア大学のキャロル・グラック教授(歴史学)はこう書く。

 〈外務省の公式の英訳によれば「Beautiful Harmony=美しい調和」だそうだが、そう言われて誰が異議を唱えるだろうか。「令」という漢字を「命令する」と読む人や、国家による国民管理の意図を示唆していると疑う人もいるが、出典が和歌の序で梅の開花をうたっていることから、後者の解釈は少し行き過ぎだろう〉

 〈近現代の5つの元号には共通点がある。どれも前向きで、ポジティブで、大志を感じさせることだ。「Enlightened Rule=啓蒙統治」(明治)、「Great Righteousness=偉大なる正義」(大正)、「Bright Peace=明るい平和」(昭和)、「Achieving Peace=平和を達成する」(平成)。「Stormy Fury=嵐のような怒り」や「Endless Turmoil=終わりなき混乱」といった意味の元号を、私は聞いたことがない〉

 で、結論は、

 〈時代の名前に何か意味があるのか。少なくとも、それが始まるときには何もないのだ。結局のところ、令和の2文字の由来や意味は、さして問題ではない。重要なのは、人々が何をしながら新たな時代を切り開いていくのかということ、歴史をつくるために、何をしていくかということだ〉

 これに尽きる。

 『週刊文春』(4月18日60周年記念特大号)「安倍官邸『最終決裂』菅義偉『令和の変』が始まった」。最初にタイトル(結論)ありき感が否めない。

 〈「令和時代」を目前に、安倍官邸には修復不能な亀裂が走っている〉という結論にそって集めた情報がほとんど。

 『週刊朝日』(4・19増大号)「『令和』に隠された安倍政権の思惑」。今さら「令和」に否定的な意見ばかり集めて意味があるのか。 

  (月刊『Hanada』編集長)

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