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【玉岡かおるが見たフェルメール】「手紙を書く女」 感性で読み取る物語

ヨハネス・フェルメール《手紙を書く女》1665年頃 ワシントン・ナショナル・ギャラリー National Gallery of Art, Washington, Gift of Harry Waldron Havemeyer and Horace Havemeyer, Jr., in memory of their father, Horace Havemeyer, 1962.10.1
ヨハネス・フェルメール《手紙を書く女》1665年頃 ワシントン・ナショナル・ギャラリー National Gallery of Art, Washington, Gift of Harry Waldron Havemeyer and Horace Havemeyer, Jr., in memory of their father, Horace Havemeyer, 1962.10.1
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《手紙を書く女》1665年頃 ワシントン・ナショナル・ギャラリー

 フェルメールの作品は、1枚の平面の中にいろいろなストーリー展開が埋め込まれています。知識がなくても、見る人の感性で自由に物語を読み取れるのがいいですね。

 「手紙を書く女」は“カメラ目線”といわれますが、私とは目が合わないんですよ。伏し目がちに、真剣に文章を考えている表情に見える。きっと、会いたいのに会えない男性への思いをつづっているのでしょう。貿易の仕事で国外にいて長く会えていないのか、それとも家柄の違いで親に反対されているのか…。想像がふくらみます。

 相手にも会いたいと思わせるには、文章によりをかけるしかない。何通も送ったらうっとうしいので、1通で決めないといけない。彼女はすごくおしゃれをしています。毛皮のついたガウンを着て、真珠やリボンで飾って。気合十分です。思いを込めて書くのに、ジャージーではだめですよね。

 光を反射した真珠の艶めきも素晴らしい。女性の肌も、おでこに陰影があって美しい。絵画は図録やインターネットで見ることもできますが、やはり実物を見ると、時の経過を感じられて、感動もひとしおです。

     ◇

 【ガイド】「フェルメール展」 大阪市立美術館(同市天王寺区)で5月12日まで。入館料は一般1800円など。問い合わせは06・4301・7285(大阪市総合コールセンターなにわコール)。

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