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【アメリカを読む】入試はセレブのカネ次第 米名門大「裏口」と「通用口」

4月3日、大学入試スキャンダルの発覚をうけ、米ボストンの裁判所に出頭した女優、フェリシティ・ハフマン(右から2人目)=AP
4月3日、大学入試スキャンダルの発覚をうけ、米ボストンの裁判所に出頭した女優、フェリシティ・ハフマン(右から2人目)=AP

 米国で3月、大学入試をめぐる過去最大のスキャンダルが発覚した。有名女優や会社経営者、弁護士らセレブが子供を有名大学に入学させるため、仲介者を通じて試験監督やスポーツチームのコーチらに賄賂を支払っていたのだ。こうした不正行為とは別に米大学の多くは伝統的に、巨額の寄付金と引き換えに子供の入学を認めてきたとされる。経済格差への不満が広がる中、富裕層に有利な側面がある高等教育システムをめぐり議論が紛糾している。

 「富と特権の目録のような顔ぶれだ」。米連邦検察のレリング検事は3月12日の会見で、不正に関わった保護者らをこう評した。訴追された保護者は30人以上となり、大手企業の最高経営責任者(CEO)らに加え、人気ドラマ「デスパレートな妻たち」に出演したフェリシティ・ハフマン(56)、「フルハウス」のロリ・ロックリン(54)ら有名女優も含まれていた。

 捜査当局が、事件の糸口をつかんだのは約1年前。別の証券詐欺事件で逮捕した容疑者が司法取引に応じ、名門エール大の女子サッカーチームのコーチから「45万ドル(約5000万円)を支払ったら娘を入学させてあげる」と持ちかけられたと証言。捜査を進めると、西部カリフォルニア州の進学カウンセリング会社経営、ウィリアム・シンガー被告を中心とした不正入学スキームが浮かび上がったという。

 手口は主に2つあり、大学入学適性試験(SAT)での替え玉受験などの不正と、入学願書の経歴詐称などによるスポーツ推薦枠の悪用だ。親から依頼を受けたシンガー被告は、試験監督や大学のスポーツチームのコーチらに賄賂を支払い、協力を要請。一度も競技経験がないにも関わらずスポーツ推薦枠で合格した生徒もいた。不正入学した先はエール大、ジョージタウン大、スタンフォード大、南カリフォルニア大といった名門・有名校などで、シンガー被告は2011年からの18年間で約2500万ドル(約28億円)を稼いだとされる。

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