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フジの動画配信「FOD」 オリジナルドラマが大ヒット

「2019年度FODコンテンツ発表会」で登場したゲスト=東京都港区のフジテレビ
「2019年度FODコンテンツ発表会」で登場したゲスト=東京都港区のフジテレビ
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 フジテレビはインターネットで展開している動画配信サービス「FOD(フジテレビオンデマンド)」で、プロ野球のライブ配信やオリジナル作品の投入など戦略をさらに強化する。スマートフォン向けアプリのダウンロード数が累計1000万件を突破するなど好調で、会員数の上積みを狙う。

ヤクルト主催の全71試合を生配信

 「存在感をしっかりと確立して勝負していきたい」

 フジテレビコンテンツ事業局の山口真局長は、今年度のFODの戦略方針についてそう語る。

 山口局長が強化策の一つとしてまず挙げたのがライブ配信だ。今年度はヤクルトスワローズの主催ゲーム全71試合を生配信。スポーツの動画配信サービスでは「DAZN(ダゾーン)」の取り組みが注目されているが、山口局長は「私どもはヤクルトスワローズとタッグを組んで盛り上げていきたい」と意気込む。

 また、アニメでは7月期から「かつて神だった獣たちへ」を投入するなど約10本を独占配信する。別冊少年マガジンで連載中の同名漫画が原作で、禁忌の術でつくり出された異形の兵士をめぐるダークファンタジーアニメという。

 さらに、オリジナル作品も強化し、ドラマ・バラエティーで20タイトルを超える作品を新たに投入する。このうち、ネット動画配信の米大手「ネットフリックス」と共同で制作する恋愛バラエティー「あいのり:African Journey」は、男女7人が自動車で旅する中で繰り広げる恋愛模様を追う人気番組だ。MC(司会)を担当するタレントのベッキーは、「(前回の)アジアンジャーニーとは違った景色、色んな学びもあると思う。とにかく見て、一緒にキュンキュンしていただければと思う」と話す。放送は秋を予定している。

ユーザーの約2割がテレビで視聴

 フジテレビでは平成17年からFODを開始。有料会員数は現在約80万人で、3万超のコンテンツが見放題のプレミアム会員は月額888円(税別)となっている。動画のほかにも雑誌やコミックといった電子書籍を一つのプラットフォーム(基盤)で提供しているのが特徴だ。

 24年にはスマホ向けのサービスを始め、27年1月からはスマホアプリの本格配信もスタートさせた。アプリの累計ダウンロード数は29年7月に500万件を達成するなど着実に伸び、今年1月14日には1000万件を突破した。

 また、最近はネットと接続されたスマートテレビにも対応。山口局長は「特筆しておきたいのは、既にユーザーの約2割がテレビで見ており、スマホだけのサービスではなくなっている。パソコンやスマホに比べ、1・7倍視聴時間が長い。落ち着いてソファで見られるということだと思うが、視聴時間も伸ばしている」と手応えを語る。

 FODでは有料会員向けのコンテンツのほか、フジテレビの最新のドラマやバラエティーを放送後から期間限定で見られる無料見逃し配信のサービスも展開。月間の利用者数は無料の視聴者も含めると約500万人規模にまで拡大しているという。

専門店的な配信プラットフォームに

 映画との連動も評価につながっている。フジテレビ制作の映画「劇場版コードブルー-ドクターヘリ救急救命-」や「マスカレード・ホテル」の出演者が過去に出演したドラマをFODで一挙配信し、「コラボレーションしたところ非常に評判を頂いている」(山口局長)という。

 山口局長はFOD好調の原動力としてオリジナルコンテンツの存在を挙げる。「若い女性向けのドラマが大ヒットしており、量産体制に入っている。(平成30年8月に)オリジナルドラマとして投入した『ポルノグラファー』が地上波で作った番組をしのいで入会動機の獲得数トップに躍り出た。オリジナルドラマで勝負できるという感触を得ている」と話す。

 今後の戦略について山口局長は「“今”の時代性を反映した新しい愛の形、恋愛の形をどんどん世の中に出していきたい。その結果として『オリジナルはFODだね』と言われるようなブランドを確立したい。何でもある総合百貨店のようなものではなく、『エッジの効いた専門店的な配信プラットフォーム』として、存在感をしっかりと確立して勝負をしていきたいと思う。そういったわれわれのありようと、メジャーを標榜(ひょうぼう)している地上波との組み合わせが、フジテレビの将来を支えるんだという気概でやっている」と決意を語った。

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