PR

ニュース プレミアム

【酒呑み鉄子の世界鉄道旅】えっ、ニッポンは大好きなお隣さん? キャビアにキュウリ? 意外すぎる親日国ロシアに行ってみた

カラフルな玉ねぎ型にデザインされた建築。これを見るとロシアだって思いますよね
カラフルな玉ねぎ型にデザインされた建築。これを見るとロシアだって思いますよね
その他の写真を見る(1/14枚)
あまりにも有名なボリショイ劇場。ロシアはクラシックバレエやオペラが盛んな国だ
あまりにも有名なボリショイ劇場。ロシアはクラシックバレエやオペラが盛んな国だ
その他の写真を見る(2/14枚)

 【酒呑み鉄子の世界鉄道旅 フィンランドから鉄道で国境を越えたロシア旅(1)】誰かと知り合ったことで、それまでは世界のどこか、見ず知らずだった国が急に身近になり、気になり始めることってありませんか。

 私にとってロシアがそう。トラベルジャーナリストなんて職業に就きながら、やや人見知りで出不精な私は、「いつかは行ってみたい」と漠然と思いながら、ずっと後回しにしていた。だってロシア、いろいろ面倒そうじゃないですか(先入観は覆されました)。 

 それが、同世代の女友だちがふたりもできたことで、なんとなく行ってみたくなった。「フィンランドのヘルシンキまで来るなら、すぐだからちょこっと寄れば」と熱心に誘ってもらって(実際は全然ちょっとじゃなかったですが)、ようやく重い腰を上げることができたわけだ。

(写真・文/トラベルジャーナリスト 江藤詩文、取材協力:フィンエアー

ファッション誌やライフスタイル誌の編集者として会社に勤務しながら、ブロガーとしても収入を得ている
ファッション誌やライフスタイル誌の編集者として会社に勤務しながら、ブロガーとしても収入を得ている
その他の写真を見る(3/14枚)
取材旅行で訪れた世界各国で見つけたお気に入りをディスプレイしたインテリア
取材旅行で訪れた世界各国で見つけたお気に入りをディスプレイしたインテリア
その他の写真を見る(4/14枚)
スモークサーモンやキャビアをつまみつつ、昼からシャンパン
スモークサーモンやキャビアをつまみつつ、昼からシャンパン
その他の写真を見る(5/14枚)

 到着早々に自宅に招いてくれたのは、会社員として働きながら、ブロガーを副業としている女性。お互いに海外旅行へ行く機会が多く、食べ歩き&飲み歩きが大好き、趣味は昼酒というのも気が合った。

 ロシアといえばすぐウオッカを思い浮かべるように、ここは酒呑み天国。昼から女性がお酒を飲んでも、どうせ周囲もみんな飲んでいるから、まったく人目が気にならない。モスクワでも近ごろはワインブームがあり、さらに日本酒も注目され始めているという。雑誌やウェブサイトで日本の特集を組むと、もれなくヒットするそうだ。

 恥ずかしながらまったく知識がなかったが、実はロシアは親日国。夏休みの旅行先としても日本が人気とか。「ロシア人は日本が大好きなのに、日本人はロシアのこと全然知らないでしょう。ロシアのワンウェイラブ(片思い)なのよ」。友人は可愛く表現してくれた。

ロシア産キャビア4種類の食べ比べ。ペーストにして固めたものなど、食感の違いも面白い。ちなみにこれでひとり分
ロシア産キャビア4種類の食べ比べ。ペーストにして固めたものなど、食感の違いも面白い。ちなみにこれでひとり分
その他の写真を見る(6/14枚)
寒いロシアでは食材を確保できる時期が限られるため、伝統的に保存食が発展している。写真は塩漬けして燻製した魚、酢と塩に漬け込んだキノコなど
寒いロシアでは食材を確保できる時期が限られるため、伝統的に保存食が発展している。写真は塩漬けして燻製した魚、酢と塩に漬け込んだキノコなど
その他の写真を見る(7/14枚)
ゴージャスな雰囲気の「ベルーガ」のメインダイニング
ゴージャスな雰囲気の「ベルーガ」のメインダイニング
その他の写真を見る(8/14枚)

 ほろ酔いで地下鉄に乗り(そう、モスクワは地下鉄で簡単に移動できるのです)、街をふらふらしつつ次の待ち合わせへ。迎えに来てくれたのは、同業(フード&トラベルジャーナリスト)の女性。「最先端のおしゃれなダイニングへ行く前に、ローカルなものを食べたら」と彼女。定番のロシア料理といえば、パッと思いつくのは、ピロシキとかボルシチ(赤いスープ)でしょうか。そういえばロシア料理ってあんまり知らないな……と思いつつ行った先は、なんとキャビア専門店「ベルーガ」。そうだ、確かに名産品だけど、ローカルフードと言われてこれは思いつかなかった。なんかいちいち豪快なんですよね、ロシア人って。

 キャビアの食べ方は、薄焼きのクレープにサワークリームを乗せ、その上にたっぷりトッピングするのが一般的。ですが、飽きてきたら(いや、飽きない)、薄切りにしたキュウリに乗せるとリフレッシュできるとか。そんなわけで半ばまで食べ進むと、キュウリが登場した。「日本のキュウリはロシアのものより瑞々しくてキャビアに合うから、帰国しても、キャビアに飽きたらキュウリに合わせてね」とシェフ。日本でキャビアを食べ飽きる。そんな日がくるとは思えません。

「ホワイトラビット」のシェフ、ウラジミールさん。ロシアを代表するスターシェフだ
「ホワイトラビット」のシェフ、ウラジミールさん。ロシアを代表するスターシェフだ
その他の写真を見る(9/14枚)
「ホワイトラビット」の料理は、ゲストが枝から実を外したり、手で混ぜたり、参加型のものが多くて楽しめる
「ホワイトラビット」の料理は、ゲストが枝から実を外したり、手で混ぜたり、参加型のものが多くて楽しめる
その他の写真を見る(10/14枚)
ドーム型のスタイリッシュな「ホワイトラビット」のメインダイニング
ドーム型のスタイリッシュな「ホワイトラビット」のメインダイニング
その他の写真を見る(11/14枚)
「ホワイトラビット」の1階は軽食もとれるバー、2階がメインダイニング。1階には日本風の「生け簀(!)」がある
「ホワイトラビット」の1階は軽食もとれるバー、2階がメインダイニング。1階には日本風の「生け簀(!)」がある
その他の写真を見る(12/14枚)

 そしてロシアへ来た最大の目的であるレストラン「ホワイトラビット」へ。ここは「世界のベストレストラン50」というレストランランキングの2018年版で、世界最高の美食都市といわれる東京のレストランを押さえて、15位にランクインしている世界的な有名店。シェフのウラジミールさんは、世界に目を向けつつロシアの地元の食材を発掘したり、失われつつあった美食文化に光を当てたり、次世代に発信している。

 ロシアで「失われた時代」とも言われるソ連時代は、美食の文化を一時停滞させるもので、ロシアに限らず、東欧や旧ソ連圏の国においても、いま「失われた時代を取り戻そう」という動きがある。ウラジミールさんは、そんな彼らにとって希望の星のような存在だ。

 そんなウラジミールさんは、世界に足並みを揃えて、ローカルに食べることを志しているという。そんな彼の目下の悩みは「日本でローカルに食べるといえば、国内の生産者がつくったものでしょう。でもここロシアで、1万キロ離れた国内から持ってきたものは、ローカルに食べることになるのかなぁ」。なるほど。1万キロといえば日本からアメリカに行けちゃう距離。さすが世界最大の国土を持つロシア。その悩みもやっぱり豪快なのでした。

モスクワの地下鉄。大きなスーツケースを持っているとすぐに男性が手伝ってくれるのにも驚いた
モスクワの地下鉄。大きなスーツケースを持っているとすぐに男性が手伝ってくれるのにも驚いた
その他の写真を見る(13/14枚)
乗車券は自動券売機で購入して、自動改札で構内に入場する
乗車券は自動券売機で購入して、自動改札で構内に入場する
その他の写真を見る(14/14枚)

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ