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【軍事ワールド】ドイツ次期トップが「EU共有空母」発言、専門家は“一刀両断” 

英国の空母「HMSクイーンエリザベス」。EU共有空母が万一実現すれば、同様の空母が完成する可能性がある。甲板上の機体は離着艦試験を行うステルス戦闘機F-35B(2018年11月撮影、米軍提供)
英国の空母「HMSクイーンエリザベス」。EU共有空母が万一実現すれば、同様の空母が完成する可能性がある。甲板上の機体は離着艦試験を行うステルス戦闘機F-35B(2018年11月撮影、米軍提供)
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 欧州連合(EU)で新たな航空母艦(空母)を作り共有する-。こんな謎めいたアイデアが欧州の大国・ドイツの“次期トップ”の口から飛び出し波紋を呼んでいる。米軍事専門誌からは「(EU離脱でもめている)英国への上陸作戦でもやるつもりか」と辛辣な批判も…。(岡田敏彦)

 欧州共有空母?

 新空母構想を発表したのは、ドイツのアンゲラ・メルケル首相の後継者とされる、与党キリスト教民主同盟(CDU)総裁のアンネグレート・クランプ・カレンバウアー氏。3月始めドイツの日刊紙ディ・ヴェルトに、将来のEUについての持論を寄稿した。文中で「ドイツとフランスはすでに次世代戦闘機開発で共同作業に着手している」と、独仏という欧州の2大国の協力関係を強調し、こうしたEU各国の強い絆を「象徴するプロジェクトとして、欧州共同保有の空母を建造しよう」と提案。「世界的な役目として、EUが平和と安全の守護者である姿を示そうではないか」と力説したのだ。メルケル首相も「実現すれば素晴らしい」などと賞賛した。

 国連軍を想起させる「EU海軍」実現への遠大な構想か、という評価が出ても不思議ではないところだが、ドイツ紙を含む欧米各国のメディアはこのプランを軽くあしらうのみ。一方で米軍事専門誌ナショナル・インタレスト(電子版)は、容赦ない批判を繰り広げた。

 同誌は、空母とは陸上の滑走路(基地)からでは航空機がたどり着けない遠方に移動航空基地として派遣、運用するもので、米中露のほか欧州では英仏が運用していると説明。英国の空母クイーン・エリザベスは「中国への警告として(極東に)派遣される」とし、仏のシャルル・ド・ゴールは今も仏が持つ植民地への権益の関係で運用しているとする。だが、欧州の他の国にとっては、空母よりもはるかに必要性が高いものが有ると強調する。

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