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【クローズアップ科学】AIがデザイナーを触発 東大でファッションショー

人間の創造性を手助け

 プロのデザイナーも驚く成果を出したAIだが、人間の脅威になり得るのだろうか。理研・革新知能統合研究センターの杉山将センター長は「AIが怖いと思っている人は多いが、今の技術の延長上ではシンギュラリティー(AIが人間を超える転換点)は心配ないと思っている」と話す。少ない試行で最適な組み合わせを発見できるAIの特性を活用できれば、人間のクリエーティブな活動を手助けするツールになるという。

 今回の試みのまとめ役を務めた東大の合原一幸教授は、AIと人間の知能の相互作用を研究しており、AIと囲碁の棋士がペアとなって臨む対局を企画したこともある。「AIはいろいろな分野にどんどん入ってくる。どう使っていくか、共生の仕方を考えていく必要がある」と指摘する。

 AIは人の心を読むことはできない。しかし、データに基づいて客観的な結果を見せてくれる。人間なら誰しも多かれ少なかれ持っている偏向や先入観がない。こうしたAIの特性が、美意識やセンス、感情といった極めて人間的な部分が密接に関わるファッションのような分野で、新しい世界を切り開いてくれる日はそう遠くはなさそうだ。(科学部 松田麻希)

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