PR

ニュース プレミアム

【プールサイド】競泳リオ銀の坂井、どん底味わい狙う代表復帰

 2月から約3週間行われた米アリゾナ州の高地合宿で、改めて映像で自分の泳ぎを見直した。それまで「泳ぎを変えようと意識しすぎて、詰まった泳ぎになっていた」ことを反省し、いまは、原点ともいえる、リオ五輪のころの伸びやかな泳ぎに戻すことを意識している。生じる痛みは、こまめなケアで補うことにした。

 思い描いていた理想とは程遠い現実と向き合う日々も、いまは「いい経験になった」と思えるという。うまくいかないとき、これまでなら目をそらしていた課題に、「どうやったら乗り越えられるか」と思考をめぐらせるようになった。

 「けがと手術と代表落ち。もう二度と来ないような経験を味わって、また強くなったんじゃないかなって思います」。言葉の端々に、前向きな思いがにじむ。

 4月2日開幕の日本選手権(東京辰巳国際水泳場)では2年ぶりの代表復帰を目指す。200メートルバタフライは、1分55秒55の派遣標準記録を切った選手のうち上位2人が7月の世界選手権代表に内定する。好調を維持する瀬戸大也(ANA)、早大の後輩でもある幌村尚(早大)ら実力者との勝負はもとより、坂井にとっては自分自身との戦いでもある。

 「18年は悲惨な結果で終わっているので多少の不安は残る。その不安とどう向き合っていくかがポイント。ここを乗り越えられるようにしたい。代表に入ることを目標にしていたら落ちる。一番を狙ってやっていきたい」。苦しんだ経験を養分にして、再び返り咲く準備はできている。

(運動部 川峯千尋)

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ